この記事では、「観衆が沸く」の意味を分かりやすく説明していきます。
「観衆が沸く」とは?意味
「観衆が沸く」とは「スポーツや各種イベントや催し物を見物に集まった大勢の人達が熱狂して騒ぐ様子」を意味する慣用句です。
この「観衆が沸く」の慣用句を分解して、考えてみたいと思います。
まず「観衆」は「観ている多くの人達」を指す言葉で、具体的には「スポーツや各種イベントや催し物を見物に集まった大勢の人達」を意味します。
次に「沸く」には、『お風呂が沸く』や『沸騰する』のように、水などがある適切な温度になる意味があります。
またこれから派生して、「熱狂して騒ぐ様子」を表現する意味もあります。
これは「沸騰する」イメージと似ている事から転じた使い方と言えるでしょう。
「観衆が沸く」では2番目に記した意味として使われているものです。
「観衆が沸く」の概要
「観衆が沸く」状況は、サッカーや野球でひいきのチームが強い相手に勝利したり、優勝した時に、スタジアムの観客が喜びを爆発させて歓声を上げるケ場面が典型例の一つと言えます。
また野外ロックフェスティバルで見られるように、音楽に合わせて熱狂時に身体を動かし、騒ぐ場面もこの典型例と言えます。
まさに水が沸騰する様子と、多くの観客が沸き立つように歓声を上げ、熱狂をしている様子のイメージが合致していると言えるでしょう。
ちなみに、「沸く=わく」の同音語として「湧く」と言う言葉があります。
この言葉は、地中から水などが出て来る様子や、汗が流れだす様子を意味する言葉で、「沸く」の意味とは全く異なり、いわゆる同音異義語なので、漢字を間違えないように注意したいものです。
「観衆が沸く」の言葉の使い方や使われ方
「観衆が沸く」の言葉は、『新人のサッカー選手がホームでハットトリックを行い、スタジアムでは、今まで見た事もないほど観衆が沸きました。』や『ボーカルの大病で3年間休止していたバンドの復活コンサートでは、会場を埋め尽くした観衆が沸き、ファンはバンドの新たな船出を喜び合いました。』や『観衆が沸く事は常ですが、今回のフェスでは音楽が?き消されるほどで、出演者が少しトーンを下げるように促すほどでした。』の様に使われます。
「観衆が沸く」の類語や言い換え
「観衆が沸く」の類語や言い換えとしては、「観客が熱狂する」や「多くの客が歓喜した」や「観客が大歓声を上げた」などが挙げられます。
まとめ
「観衆が沸く」とは「スポーツや各種イベントや催し物を見物に集まった大勢の人達が熱狂して騒ぐ様子」を意味する慣用句です。
ここで使われている「沸く」の同音異義語として「湧く」と言う言葉があります。
こちらの「湧く」は、地中から水などが出て来る様子や、汗が流れだす様子を意味する言葉です。
従って、「観衆が湧く」と「湧く」の漢字を使うのは明らかな間違いです。
「観衆が沸く」の慣用句の意味は多くの人が理解されているでしょうが、「わく」の漢字表記は意外と間違える人が多く、注意が必要と言えます。