この記事では、「言い返す」と「口答え」の違いを分かりやすく説明していきます。
「言い返す」とは?
「言い返す」の意味は以下の通りです。
1つ目は「言葉を繰り返して言うこと」という意味で、ある言葉を自分で声に出して繰り返すことを言います。
2つ目は「相手に対して言葉を返すこと」という意味で、挨拶など声をかけられた時に返すことを言います。
3つ目は「相手に対して逆らうこと」という意味で、相手に言われたことに対して反論することを言います。
4つ目は「訪ねてきた人を断って帰すこと」という意味で、古い文章で使われる言葉です。
上記に共通するのは「相手に対して言葉を返す」という意味です。
「言い返す」の使い方
「言い返す」は、「言葉を繰り返して言うこと」「相手に対して言葉を返すこと」「相手に対して逆らうこと」「訪ねてきた人を断って帰すこと」という意味で使われます。
動詞として「言い返す・言い返した」と使われたり、副詞として「言い返して」と使われたり、名詞形は「言い返し」になります。
基本的に、相手から何か声をかけられた時に言葉を返す時に使われる言葉で、肯定的に返事するという意味の他に、反論するという意味も含みます。
「口答え」とは?
「口答え」は、「目上の人に逆らって意見を言うこと」という意味で、自分よりも年齢や立場が上の人に対して反論することを言います。
こちらも相手から何か言われた時に言葉で返すことですが、内容は相手の言ったことに対して否定的な意見を述べることに限られています。
「口答え」の使い方
「口答え」は「目上の人に逆らって意見を言うこと」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「口答えする・した」と使われたり、副詞として「口答えして」と使われたりします。
基本的に、年齢や立場が上の人から何か言われた時に、言葉で反論する時に使われる言葉で、上限関係が存在する時にのみ使われます。
「言い返す」と「口答え」の違い
「言い返す」は「相手に対して言葉を返す」「反論する」という意味です。
「口答え」は「立場が上の人に対して反論する」という意味です。
「言い返す」の例文
・『上司から言われたことを言い返して確認する』
・『廊下であいさつされたので、すぐに笑顔で言い返した』
・『友達からバカ扱いされたので、悔しくて言い返した』
・『上司からセクハラ発言されたので、負けずに言い返した』
「口答え」の例文
・『息子は最近反抗期で口答えばかりしている』
・『上司に口答えしたらいきなり怒鳴られてしまった』
・『後輩に注意をしたら口答えしてきたので厳しく叱った』
・『社長に口答えしたら返って気に入られて、大きな仕事を任されるようになった』
まとめ
今回は「言い返す」と「口答え」について紹介しました。
「言い返す」は「言葉を返す」「反論する」、「口答え」は「立場が上の人に反論する」と覚えておきましょう。