この記事では、「計画」と「作戦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「計画」とは?
何かを行うため、あらかじめ方法や順序、手順などを考えることを「計画」と言います。
何かを始めようとする際に、具体的な期間や方法、予算といったものを考えることを意味し、今後、やりたいことに対し筋道を立てておくことが「計画」です。
「計画」の類語には、「プラン」や「プランニング」、「企画」、「構想」、「プロジェクト」などがあります。
「計画」の使い方
「計画」の使い方には、「計画する」だけではなく、「計画を企てる」や「計画を立てる」、「計画を練る」、「計画通り」、「計画中」などがあります。
また、どのような内容の計画なのかを示す言葉として、「都市計画」や「長期計画」、「販売計画」、「具体的な計画」などがあります。
「作戦」とは?
「戦いを作る」と書く「作戦」。
その漢字の意味通り、戦いや試合などをうまく運ぶ方法を意味する言葉です。
戦いや試合を行う上で、どのように行えば勝つことができるのか。
例えば、どこに誰を配置すると良いのか。
どのタイミングで誰が動けば良いのか。
相手の動きに対し、どのように動けば良いのか。
など、様々なパターンを予測し、その対策を練ることが「作戦」です。
「作戦」の類語には、「戦術」や「駆け引き」、「謀略」、「策略」、「試合運び」、「トラップ」などがあります。
「作戦」の使い方
「作戦」の使い方には、「作戦を練る」や「作戦を立てる」、「作戦を考える」などがあります。
また、どのような「作戦」なのかを示す言葉として、「軍事作戦」や「特殊作戦」、「上陸作戦」などがあります。
そのほか、「作戦会議」や「作戦開始」、「大作戦」などといった言葉もあります。
「計画」と「作戦」の違い
「計画」も「作戦」も、これから行うことに対し考えるといった行為は同じです。
ただし、「計画」の場合、相手は不要です。
自分のために自分ひとりで考え行動する場合にも用いられる言葉ですが、「作戦」の場合は、「計画」とは違い、対立する相手や倒す相手など相手がいる場合のみ用いられるといった違いがあります。
「計画」の例文
・『ただいま、家族で夏休みに行く家族旅行の計画中です。』
・『このままでは、計画通りにうまく進むとは思えません。』
・『このまま、計画通り進めて頂いて問題ありません。』
・『友達の誕生日パーティーに向け、極秘計画を立てているところです。』
「作戦」の例文
・『隊長から、作戦開始の合図が出た。』
・『今度の試合に勝つため、チーム全員で作戦を練ることになりました。』
・『試合前日の作戦会議には、いつも気合いが入ります。』
・『マネージャーが立てる作戦は、いつも、的をついていて助かります。』
まとめ
以上のように相手がいるのか、いないのか、という違いが「計画」と「作戦」にはあります。
そのため、「計画を立てる」と「作戦を立てる」とでは、使用する場面に違いが出るものとなります。