「記憶」と「記録」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「記憶」と「記録」の違い違い

普段から使う言葉の中で、「記憶」「記録」があります。

ひらがな表記だと、「きおく」「きろく」で一文字違いです。

ですが、意味は全く違います。

この記事では、「記憶」「記録」の違いを分かりやすく説明していきます。

「記憶」とは?

「記憶」とは、学んだことや経験したことなどを頭に覚えておく、または残しておくことを意味します。

そのため、普段は忘れていても、ふとした時に脳裏に浮かんできたり、何らかのことに紐づけで思い出したりします。

しかし、中には試験勉強の一夜漬けで、必死に記憶したことが、すぐに忘れてしまうことがあります。

また、過去の衝撃的な経験が、忘れたくても忘れらないような記憶となって頭に残ってしまうこともあります。

どちらも記憶したい、または記憶したくない気持ちとは正反対の状態になってしまっています。

記憶に残しておきたいというものだけを記憶しておくと言うのは、なかなか難しいようです。

過去の記憶がポジティブな物であれば、良い思い出として残るでしょうが、ネガティブなものだと、その記憶を思い出すことは不快を感じることになります。

過去に起こった出来事は変えられないかもしれませんが、その捉え方を変えることはできます。

例文としては、「今の事はすぐに忘れるけれども、昔の事はよく覚えている」「私は記憶力が悪いので、暗記教科は苦手だ」などと使うことができます。


「記録」とは?

「記録」とは、今後のために文字として書いて残しておくことです。

また、競技などで今までにない最高の結果が出た成績などのことを意味します。

「レコード」とも言われます。

他にも歴史の書物なども「記録」と言われるものがあります。

例としては、「会議後に会議記録を見て再検討する」「連日の猛暑で、記録的な暑さになりそうです」、または「日本記録とオリンピックレコードを同時に更新しました」のように使います。


「記憶」と「記録」の違い

「記憶」「記録」の違いを、分かりやすく解説します。

「記憶」は頭の中に残しておくものですが、「記録」は文章として残しておくことを言います。

原始時代の日本では、まだ文字がなく、文字以外の方法で伝承が伝えられてきました。

当時は後世に伝えたいことは、文字以外の方法だったので、それぞれ「記憶」として、代々、受け継がれてきたのでしょう。

そのため、その時代を知る「記録」が日本では残っていません。

中国は古くから文字があり、そこに日本の「記録」が残っているとされているようです。

まとめ

「記憶」で物事を後世に伝えていくことは、内容が少しずつ変化してしまうかもしれません。

物事を正しく、正確に伝えていくためには、やはり「記録」で残していくほうが効果的でしょう。

現在は紙媒体の「記録」だけではなく、電子媒体による「記録」が多くなってきています。

今後はますます電子媒体の「記録」が増えていくことでしょう。

どちらもメリット、デメリットがあるので、それぞれの特徴を生かし、効果的な「記録」を残していきたいものです。

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