「誤植」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「誤植」とは?意味と使い方

この記事では、「誤植」の意味を分かりやすく説明していきます。

「誤植」とは?意味

印刷物において、文字が誤っていること、ミスプリントを表す言葉です。

字の順番がずれていることも誤植になりますが、字が抜けているケースは印刷物であっても脱字と言います。

誤植は基本的には印刷物に対して使う言葉で、手書きであれば誤字、誤記などの表記をします。


「誤植」の概要

もともとは写真植字という読みやすいフォントの文字を貼っていき小説や新聞などの印刷物の文章を完成させる写真植字という技法がベースとなっており、その際に貼り付ける(植える)文字を間違えたものを誤植と言いました。

マンガの書き文字の誤記に関しては誤植とも誤記とも言えますが、発生例が非常に少ないのも事実です。

なお、誤植は1990年代にvowという看板のミスやチラシの誤植を取り上げた本によって大きくクローズアップされました。

誤植で笑いが起きる例はわざとやったものではなく、間違ったところから発生するところに面白みが見られたもので、プロ野球の選手の「年俸5000万円」「年俸5000円」になってしまう脱字や月給と時給を間違えてしまった誤植の「時給20万円」「デザイナー」の誤植「ザデイナー」などがわかり易い例です。

このvowという本の影響で印刷物ではない誤字を指して誤植と言ってしまう間違いも発生した時期があります。

小説で誤植が発見された場合、増刷されたときに修正されます。

時代にそぐわない表現を直すことは誤植を直すとは言いません。

また、大きなものであればチラシや雑誌などでも次に発行された際に前回のチラシや雑誌で誤植があったという旨と、誤植があった文章と正しく直した文章を併記して訂正します。

また、マンガなどで絵のミスであれば「修正」と表記されます。

パソコン上では誤字ですが、それをプリントしたときの紙の誤字は誤植ということも出来ます。


「誤植」の言葉の使い方や使われ方

「誤植」の例文としては、新聞で県名に誤植を発見した、「この出版社は小説に誤植が多いので有名」「改訂版では誤植が修正されている」「笑える誤植を発見した」などがあり、「誤植」は完全な完成品の状態で発見されるものなので、小説家に対して編集者が紙やパソコンの原稿の誤字に対して「誤植」と指摘するのは正しい使い方ではなく、「誤字」を指摘するのが正しい使い方です。

なお、一般には誤植はないほうが良いもので、チェックを繰り返して出版されているため、非常に珍しいものとなっています。

「誤植」の類語や言いかえ

「誤植」は字が間違えているという意味の「誤字」で言い換えることがほとんどのケースで可能です。

または誤った記載を意味する「誤記」「誤表記」でも言い換えることが出来ます。

「誤印字」という言葉であればパソコンからプリントアウトされた文字などに使うことも出来ますが、あまり一般的な言葉とは言えません。

意味と使い方
意味解説辞典