「軍配が上がる」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「軍配が上がる」とは?意味と使い方

この記事では、「軍配が上がる」の意味を分かりやすく説明していきます。

「軍配が上がる」とは?意味

「軍配が上がる」とは「勝敗が決まること」を意味する言葉です。

「軍配が上がる」「軍配」は、一般的には「ぐんばい」と読みますが、「ぐんぱい」と読まれる事もあります。


「軍配が上がる」の概要

「軍配」「軍配団扇」の略語で、元々は戦国時代に大将が、自軍に対する指揮を行う際に用いた団扇を指す言葉でした。

その名残が、現在の国技である大相撲の行司が相撲を裁く際に用いる道具として、唯一見られます。

この大相撲において、行司は勝った力士に対して、「軍配を上げて」勝者である事を告げる事から、「軍配が上がる」とは「勝敗が決まることや、勝者である事を示すこと」を意味する慣用句として使われているのです。

戦国時代の大将が、自軍に総攻撃を命じる際には「軍配を上げて振り下ろし」合図を送る様子が戦国時代の合戦を描いたテレビドラマや映画等で見られることから、「試合等の戦いを始めること」を指すと思われている方もおられますが、それは間違いです。

この言葉は、大相撲の勝ち名乗りに軍配を上げる事から来ている言葉なのです。

ちなみに、大相撲では行司が軍配を使って、相撲の試合を開始する制限時間になった事を告げ、試合開始の合図する事を、「軍配が返る」と言いますが、これは「軍配を上げて振り下ろす」所作を小さく手首を返す事で表現しているとも考えられます。

またスポーツの試合等で、勝敗が明確につくものには「軍配が上がる」の慣用句は当然使われますが、ビジネスで企業が競い合っている様な場合で、はっきりと勝敗が決められない場合でも、優劣が明確になれば、同様にこの慣用句が使われます。


「軍配が上がる」の言葉の使い方や使われ方

「軍配が上がる」の言葉は、『この試合は実質的な決勝戦と呼ばれており、この試合で軍配が上がると、優勝の可能性がぐっと近づくと言えます。』や『競合メーカーも、ほぼ同時に同様の新製品を発売しましたが、発売2カ月後での売り上げでは、当社に軍配が上がる結果となっています。』や『社内のライバル重役が意見をぶつけ合いましたが、取締役会の採決で、A取締役の意見に軍配が上がる結果になったようです。』の様に使われます。

「軍配が上がる」の類語や言い換え

「軍配が上がる」の言い換えとしては、「勝敗が決する」「ケリが付く」「決着する」「白黒がはっきりする」などが挙げられます。

まとめ

「軍配が上がる」とは「勝敗が決まること」を意味する言葉です。

「軍配」は元々は戦国時代に、大将が自軍に対する指揮を行う際に用いた「軍配団扇」の略語で、その名残は大相撲の行司が相撲の試合を裁く際に使う道具として継承されています。

そして、この慣用句は、大相撲において、勝った力士に対して行司が「軍配を上げて」勝者である事を告げることに由来するものです。

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