企業や行政は様々な調査を行い、サービスの向上や新しいビジネスチャンスの創出をしようとしています。
もちろん、学校や企業などでも内部で調査を行い、まとめたデータを分析することで、例えば福利厚生や仕事環境の改善や改革を行うための判断材料にすることもあります。
我々も一般的には街角や店頭アンケートやアプリでの調査に強力をしたことはあると思いますが、その中で『調査表』と『調査票』という言葉が出てきます。
この違いは一体何なのでしょうか。
調査をする何かの書類という理解はできますが、同音異義語である為、注意が必要な単語です。
この記事では「調査表」と「調査票」の違いを分かりやすく説明していきます。
「調査表」とは
この単語は『何かしらの調査をした内容をまとめ上げてデータ化し、一覧で見やすくしたもの』を表します。
これはどういうことでしょうか。
通常、調査表というものは直ぐにはできるものでは無く、資料や情報を纏める必要があります。
これを度合、数、日付、製品やサービス、年齢など項目で分けて、集めた情報を表に落とし込むということが必要です。
これで初めて『調査表』が出来上がります。
「調査票」とは
一方『調査票』とはどの様なものを指すのでしょうか。
これは『調査、つまりアンケートの生資料そのもの』を指します。
例えば、先ほど例として挙げた様に街角や店頭などでアンケートを取る為に紙に記入をするということを経験されたことのある方は多いと思います。
これが『調査票』です。
『調査票』の目的は最終的に情報を纏めることにありますので、前もって確認したい項目を取り決めて同じ調査票を大勢の方に渡して記入をしてもらうというのが一般的な『調査票』の採り方です。
「調査表」と「調査票」の違い
この二つは『調査内容を纏めて一覧などにアレンジをした資料』なのか『調査をする為につくる資料』の違いがあります。
もう少し詳しく説明をすると『調査表』を作る為には『調査票』を使って必要な情報を入手する必要があるということです。
つまり『調査表』の材料が『調査票』となります。
注意したいのは『調査表』はあくまでもデータであり、これだけで『調査報告書』にはなり得ないということです。
データは分析をして結論を付ける必要がありますので、ただ『調査表』を出すだけではデータの纏めにしかならず、それ自体は何も語ってくれません。
『表』というのは『データ』であり、『票』は『シートや札』という理解をして頂ければイメージが付きやすいと思います。
少し脱線すると選挙などで『投票』をするとは書いても『投表』をするとは書きません。
なぜなら我々はあくまでも選挙の結果を作る『誰に投票をするのかという資料』を出すだけだからです。
まとめ
如何でしたでしょうか。
今回は『調査表』と『調査票』の違いをご説明しました。
特に注意したいのは『表』と『票』の違いです。
この違いを理解していないと途端に言葉が持つ意味がガラリと変わってしまいますので気を付けましょう。
特に同音異義語は混乱しやすいですし、パソコンで変換する際にも迷ったり、誤字の元になりますので注意をしてみる様にしたいものです。