「論ずるに値しない」とは?意味や言葉の使い方、概要(元ネタ)など

「論ずるに値しない」とは?意味と使い方

この記事では、「論ずるに値しない」【ろんずるにあたいしない】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。

「論ずるに値しない」とは?

「論ずるに値しない」【ろんずるにあたいしない】とは、相手を見て、自分と対等に話ができないと思われる人だとみなしたときに使う言葉です。

この言葉はなんJ語録の一種であり、「議論する価値もない」をネットスラング用語にして、掲示板やSNSで使うようになりました。

なんJでは選手が論するに値しないような酷いプレーしたとき、相手を見下す意味も込めて伝えられる言葉になります。

単に「お話にならない」という気持ちを表せる言葉として、掲示板では書き込みが酷い、論外と思うようなスレに対しても使われています。


「論ずるに値しない」の概要

2009年7月30日に開催された広島とヤクルトの試合に出た青木宣親選手のプレーに対し、高田繁監督が言い放ったのが「論ずるに値しない」です。

どうしてプレーを見て「論ずるに値しない」と言ったかというと、本来ならばセンターにいた青木選手がゴロの打球をカバーするのに、対応が遅れたことに怒り心頭した高田監督は冷静に話すことすらできない気持ちを込めて言ったわけです。

高田監督はミスした青木選手に対して「守備に気持ちが入っていない人だけど」と言い、やることはやってもらわないと困ると伝えた後、青木選手はレフトに回され、守備位置を剥奪されてしまいました。

2010年には巨人の内海哲也が4回途中で6失点KOされたことに原辰徳監督は「論ずるに値しない」と言い、2011年のオープン戦で原辰徳監督が長野久義選手がボーンヘッドで大きなミスしたときも「論ずるに値しない」と言います。

怒りがおさまらない監督は「チームの恥となる」とさらに声を荒げ、いかに選手のミスがチームの足を引っ張るかを伝えたわけです。


「論ずるに値しない」の言葉の使い方や使われ方

まったく叱ることも、指導できない者に対して「論ずるに値しない」と言い、相手にしたくもない気持ちを伝えるときに使います。

もう何も言う気力にならないほど馬鹿ばかしいと感じるような失敗に驚き、唖然とした人が使う言葉でもあり、恥ずかしい気持ちになったとき恥ずかしいと感じた人がいかに注意不足であるか相手に知らせる意味で使います。

話すだけ無駄と思う行為や行動、言動に対しても「この人は駄目だな」と感じたとき相手へ「もういい加減にしな」と思う気持ちを伝えたり、自分がいかにおかしいか気づかせるときも「論ずるに値しないわ」と相手にしません。

「論ずるに値しない」を使った例文(使用例)

・『あなたのおかしな行動は論ずるに値しません』
・『論ずるに値しないほど酷いミスにあきれる人もいる』
・『論ずるに値しないほど内容が薄いアニメ作品に苛立ちを覚える』
相手の行動がずれている、おかしいと感じたときは話すらしたくないと感じたときその気持ちを言い表すために使われています。

酷いミスした、言葉にもならないという気持ちを伝えられますし、内容の薄い作品は討論する余地もなく、反対に苛立つ気持ちになる人もいます。

まとめ

本当にどうしようもない失敗した者に対して使われる「論ずるに値しない」は、本当に馬鹿なのではないかと恥ずかしくなるような気持ちになった人が持つ苛立ちと、怒りの感情を込めて言い放つ言葉です。

このような言葉を言われた方は、どこが悪かったのか、その行動や言動を見直しましょう。

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