この記事では、「講義」と「抗議」の違いを分かりやすく説明していきます。
「講義」とは?
「講義」には2つの意味があります。
一つは、学問の方法や成果、研究対象などについて、よくわかるように説明することです。
この場合は、誰に説明するのかという意味は含まれていません。
もう一つの意味は、大学の授業です。
小・中・高校でも授業が行われていますが、これらを指して「講義」とはいわないことが一般的です。
大学の授業には、フィールドワークや座学などがありますが、「講義」という場合は座学を指します。
たいていは一人の講師が複数人の生徒に対して学問について説明をします。
小・中・高校の場合は、座席が決まっていることが一般的ですが、大学の授業の場合は好きな座席に座れることが多いです。
そのため、熱心な生徒は前の席に座り、そうでない生徒は適当な場所に座る傾向があるようです。
講師は生徒の様子を見ながら説明することができるため、生徒にあわせた授業を行えます。
しかし、中には生徒の様子を見ておらず、授業を進める講師もいます。
「講義」の使い方
大学の授業を指して使用されることが多い言葉です。
大学では学問の成果などが説明されますが、学問の説明をする意味では、大学以外で行われるものを指して「講義」という場合があります。
「抗議」とは?
相手のいったことや決めたことが正当でない、適当でないとして、反対の意見や要求を主張することです。
相手が不当であるとして意見や主張をすることで、相手が何もしていないのに一方的に意見をしたり、主張をしたりすることではありません。
人種差別をされているものは、不当な扱いを受けていると感じていることでしょう。
そのことに対して「人種差別はよくないことだ」「そういった扱いをしないで欲しい」といった主張をしたとします。
これが「抗議」です。
今度は子どもにおやつを分けるときのことで考えてみます。
兄と弟にケーキを分けることにしました。
ホールケーキなので、切って与えます。
母親としては同じように切ったつもりでも、弟は兄の方が大きいケーキだと感じたようです。
弟は不当な扱いをされたと感じて、それに対して、母親にむかって「お兄ちゃんだけずるい」といいました。
不当な扱いに対して「抗議」をしたのです。
「抗議」の使い方
相手のいったことや決めたことなどが不当であるとして、反対の意見や主張をすることに対して使用をします。
相手がいて行う行為です。
「講義」と「抗議」の違い
どちらの言葉も「こうぎ」と読みますが意味は異なります。
前者は、学問や研究対象などについて説明をすることをいいます。
後者は、不当な行為に対して反対の意見・主張をすることをいいます。
「講義」の例文
・『講義の時間です』
・『抗議に出席する』
「抗議」の例文
・『抗議をする人々』
・『外に出られないと猫が抗議をする』
まとめ
2つの言葉の読みは同じですが、意味は異なります。