「警戒」と「警報」の違いとは?分かりやすく解釈

「警戒」と「警報」の違い違い

この記事では、「警戒」「警報」の違いを分かりやすく説明していきます。

「警戒」とは?

「警戒」とは、災害、危険、犯罪などに対し、あらかじめ注意をすることです。

大きな地震があると、その後に余震が続くことがあります。

普段は地震への備えをしていない人でも、防災リュックなどを用意しておくことがあるでしょう。

これは、災害の被害を受けないようにあらかじめ行っていることです。

犬が嫌いな人は、犬を外につないでいる家の前を通るときに、緊張したり、恐怖を感じたりすることがあることでしょう。

犬に吠えられないように注意をして、ゆっくりと家の前を通る、または素早く通る、視線を合わせないようにするなど、注意をすると思います。

こういったことが「警戒」になります。

「あらかじめ」には、物事が始まる前にあることをしておくさまという意味があります。

災害への「警戒」の場合は、地震を防ぐことはできませんが、防災リュックを用意しておく、高いところから物が落ちて被害を受けないように、高い場所にものを置かない、数日分の水や食料を用意しておくなどが、災害が起こる前にしておけることです。

インフルエンザが流行る時期になると、自分自身がインフルエンザにかからないように、ワクチン接種をする、マスクをする、加湿器を使用する、手洗いうがいを普段以上に念入りに行うなどすることがあります。

「あらかじめ」の意味にある物事が始まる前にあたることが、インフルエンザにかかる前の状態であり、あることは手洗いうがいをする、ワクチン接種をするなどにあたります。

実際に災害や危険などが起こってから行動をするのではなく、起こる前に行動をして備えておくことが「警戒」です。


「警報」とは?

「警報」とは、災害や危険などがもうすぐやって来ることを伝えて、注意や準備を促すこと、またその知らせのことです。

大雨があったときには、洪水が発生する恐れがあります。

洪水が発生してから逃げようとしても、水の勢いは速いので間に合いません。

洪水が起こりそうだとある程度予想することはでき、予想ができれば災害が起こる前に注意や準備をすることができます。

そこで、大雨があったときや大雨になりそうなときなどには、「洪水警報」が出されます。

「洪水警報」は、河川の上流で大雨や融雪によって下流で発生する増水や氾濫によって重大な洪水災害が発生すると予想されたときに発表されるものです。

家によっては「火災警報器」が備え付けられています。

目の痛みや煙の臭いなどで火災に気が付くことができますが、就寝中にはそれが難しいです。

「火災警報器」は火災によって発生する煙などを感知し、音や音声で火災の発生を知らせてくれるものです。

大きな火災が起こる前に注意を促してくれています。


「警戒」と「警報」の違い

「警戒」「警報」も危険や災害などに関係する言葉です。

「警戒」の場合は、危険や災害などに対して、あらかじめ注意をして用心をする意味があります。

「警報」も場合は、危険や災害などがもうすぐ来ることを伝えて、注意や準備を促すこと、またその知らせのことです。

「警戒」は危険などがいつ来るかわかりません。

そして、注意や用心などは誰かから促されるものという意味は含まれていません。

「警報」は危険などがもうすぐ来ることが予想されています。

そして、誰かから人々に対して注意や準備が促されます。

まとめ

同じような場面で使われている言葉ですが、意味は違う言葉です。

違い
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