この記事では、「豪奢」と「豪華」の違いを分かりやすく説明していきます。
「豪奢」とは?
「豪奢」は、文章語です。
「豪奢」は、(ごうしゃ)と読みます。
「奢」は、「華奢」(きゃしゃ)という言葉でも使われますが、「豪奢」自体、あまり日常では使わない言葉です。
「豪奢」は「普通ではない贅沢な様」を表します。
「一般的ではない豪華さ、想像を遥かに超えている贅沢さ」といった解釈でいいでしょう。
「豪奢な生活」と使えば、「考えられないほど贅沢な生活」という意味になります。
「豪奢」は暮らしぶりの全般にわたって贅沢であることを指しています。
例えば、邸宅、絵画、衣類、バック、アクセサリーなどの他自家用飛行機や外国車、船舶などに囲まれている生活の様子を述べるときに用いられています。
日常生活の必需品ではない豪華なものに囲まれて暮らすこれが「豪奢」といい、腕時計が豪華だったり、高級車に乗る生活であったり、一点のものだけの贅沢には使いません。
「豪奢」は、暮らしぶりなどが贅沢であるさまの意で用いられます。
例文:「取締役の自宅に招かれ、その豪奢な生活にため息しか出なかった」
「豪華」とは?
「豪華」(ごうか)は、「立派なこと。
派手できらびやかさ、はなやかさを感じさせるものごと」について表します。
「豪華」の「華」は(はな)とも読みます。
「派手ではなやかなこと」という意味です。
「豪華」は日常的に話し言葉でも使われ、「豪華なケーキ」や「豪華ゲスト」というようにいつの物、事を指し、暮らしぶり全般を指さない場合にも用いることができます。
似ている言葉で「豪勢」(ごうせい)という言葉があります。
「豪勢」は盛大さを感じさせるものごとについてを意味します。
並外れて贅沢なことを表した言葉です。
景気の良さ羽振りの良さを強調した言葉で、大勢のゲストを招いて盛大に行われる場合は「豪勢な宴会」といいます。
一方で、「豪華」の意味は「物や状態が、華やかで、贅沢なこと。
また、その様子」という意味になります。
例文:「今年もあの芸能人は、豪華な誕生パーティを開いた」
「豪奢」と「豪華」の違い
「豪奢」と「豪華」の違いを、分かりやすく解説します。
「豪奢」も「豪華」もお互いの類義語に入ります。
「豪奢」は「暮らしぶりが贅沢」(1つが豪華では使用しない)
「豪華」は「贅沢で派手な様子」(1つが豪華な時も使用する)
の違いがあります。
例えば、「豪奢な暮らし」「豪奢な邸宅」とは表現しますが、「豪奢な料理」とは言いません。
その場合は、豪華な料理と表現します。
「豪奢」はその豪華な状態を常に保った状態を指しているのです。
まとめ
「豪奢」と「豪華」の違いをお伝えしました。
「豪奢」は「暮らしぶりが贅沢」(1つが豪華では使用しない)
「豪華」は「贅沢で派手な様子」(1つが豪華な時も使用する)
「豪奢」は基本的には日常会話には使用しませんが、文章を書く時に、文章表現の幅が広がります。
