この記事では、「貧弱」と「脆弱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貧弱」とは?
「貧弱」は「ひんじゃく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「見た目がみすぼらしく劣っている様子」という意味で、他と比較して品質や価値に劣り、見てすぐに分かる状態を言います。
2つ目は「内容や要素がとぼしく、不十分なこと」という意味で、必要なことを満足にできない様子を言います。
上記に共通するのは「非常にとぼしい」という意味です。
「貧」は「まずしい」とも読み、「足りない」「とぼしい」という意味、「弱」は「よわい」とも読み「力がない」という意味、「貧弱」で「とぼしく力がないこと」になります。
「貧弱」の使い方
「貧弱」は「見た目がみすぼらしく劣っている様子」「内容や本質がとぼしく、不十分なこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「貧弱だ・である」と使われたり、形容詞として「貧弱な」と使われたり、副詞として「貧弱で」と使われたり、度合いを強調した名詞形として「貧弱さ」と使われたりします。
基本ん的に、見た目がみすぼらしい様子や、必要な要素が足りずに不十分な様子に使われる言葉です。
「脆弱」とは?
「脆弱」は「ぜいじゃく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「もろくて壊れやすい様子」という意味で、そのもの本体が弱くてすぐに破損してしまう様子を言います。
2つ目は「外からの刺激に弱く、すぐに乱れたり機能不全に陥る様子」という意味で、組織や基盤などがもろくてトラブルが起き易い状態を言います。
上記に共通するのは「もろくて弱い」という意味です。
「脆」は「もろい」とも読み、「壊れやすい」という意味、「脆弱」で「弱くて壊れやすいこと」になります。
「脆弱」の使い方
「脆弱」は「もろくて壊れやすい様子」「外からの刺激に弱く、すぐに乱れたり機能不全に陥る様子」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「脆弱だ・である」と使われたり、形容詞として「脆弱な」と使われたり、副詞として「脆弱で」と使われたりします。
基本的に、物や組織、基盤、プログラムなど幅広いものが、もろくて壊れやすい様子に使われる言葉です。
「貧弱」と「脆弱」の違い
「貧弱」は「見た目がみすぼらしい様子」、「要な要素が足りずに不十分な様子」という意味です。
「脆弱」は「物や組織、基盤、プログラムなど幅広いものが、もろくて壊れやすい様子」という意味です。
「貧弱」の例文
・『この一軒家は造りが貧弱で良くない』
・『彼は貧弱な体型を気にしていた』
・『貧弱な犬が歩いていた』
・『彼はボキャブラリーが貧弱で言いたいことが伝わらない』
「脆弱」の例文
・『セキュリティソフトの脆弱性を指摘する』
・『このチームは守りが脆弱だ』
・『わが社は経営基盤が脆弱で先行きが心配だ』
・『マンションの脆弱性を調査する』
まとめ
今回は「貧弱」と「脆弱」について紹介しました。
「貧弱」は「とぼしい」、「脆弱」は「もろい」と覚えておきましょう。
