この記事では、「貯蓄」と「備蓄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貯蓄」とは?
「貯蓄」とは何かを明確にするには、まず似た用語である「預金」「貯金」の意味を明確にして、その上で「貯蓄」の意味を考えた方が分かりやすいので、この順序で解説したいと思います。
まず「預金」とは、都市銀行や地方銀行、信用金庫や信用組合、ネットバンク等の金融機関にお金を預けることを指します。
また「貯金」は金融機関への「預金」を含め、タンス預金やへそくり等、お金を貯める行為のすべてを指す言葉です。
そして主題である「貯蓄」は、金融資産の総称のことを指します。
金融資産の総称とは、「預金」や「預金」を含めた「貯金」の他、国債・社債・積立投資・株式投資・不動産投資等の投資や生命保険・年金保険・養老保険等の保険まで、全ての金融商品を指す言葉です。
「備蓄」とは?
「備蓄」とは、物品をためておく場合に使われる言葉だと辞書には記載されています。
そして一般的には『大規模災害に向けて、毛布や食料等の大量備蓄を進めている。
』の例の様に、物品をためて置く事に使われます。
この「備蓄」を分解して考えると、「備」にはそなえる・予め用意すると言う意味があり、「畜」はたくわえると言う意味があります。
すなわち、予め何かの目的の為に蓄えるとの意味を持つものです。
これを考えると、そもそも「備蓄」には物品と言う限定はないと言えます。
従って、「備蓄」には、何かの目的のためでも、お金を蓄える事を含めないのが一般的です。
しかし老後に老人ホームに入居するためと言った明確な目的を持った「貯蓄」を含めても良いのではと言う説・考え方もあります。
もちろん、この場合でも何かあってはいけないからと漠然とした「貯蓄」は含めないとされています。
「貯蓄」と「備蓄」の違い
「貯蓄」は、金融資産の総称のことを指します。
ここでの金融資産の総称とは、「預金」や「預金」を含めた「貯金」の他、国債・社債・積立投資・株式投資・不動産投資等の投資や生命保険・年金保険 ・養老保険等の保険まで、金融商品の全てを指す言葉です。
それに対して、「備蓄」とは、物品をためておく場合に一般的に使われる言葉です。
辞書には「備蓄」は、物品を蓄える事に限定した記載がありますが、元々「備蓄」を構成する漢字には、物品を表現する意味は全くありません。
従って、明確な目的を持った「貯蓄」を「備蓄」に含めても良いのではと言う説もあります。
いずれにしても、2つの言葉の共通点は、蓄える事であり、一般的な違いとしては蓄えるものが、お金か物品かの違いだと言えます。
まとめ
「貯蓄」は、「預金」を含む「貯金」や、投資商品や保険商品等の金融資産で蓄える事を指し、それに対して「備蓄」は物品を蓄える事を指す言葉です。
従って、2つの言葉の共通点は、蓄える事であり、一般的な違いとしては蓄えるものが、お金か物品かの違いだと言えます。