この記事では、「貯蓄」と「貯金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「貯蓄」とは?
金銭や品物をたくわえること、またその金銭や品物です。
「貯」は、たくわえる、ためるという意味を持つ漢字です。
金銭や品物をたくわえることを意味しています。
「蓄」は、たくわえる、たくわえという意味を持つ漢字です。
一か所に集めるという意味合いがあります。
この言葉には、どれくらい蓄えるのかという意味は含まれていません。
金銭の場合でいうと、100万円であろうと、1億円であろうと、金額は関係ないのです。
蓄えるには、後のために大切にとっておくという意味があります。
つまり、「貯蓄」は後のために行うものだといえます。
たとえば、子どもの進学、住宅の購入、老後などのために、この行為が行われることがあります。
子どもが大学に入るときなどは、一度に大きな金額が必要です。
そういったものをすぐに用意するのは難しいため、こつこつと金銭をためていきます。
「貯蓄」の使い方
金銭をとっておくことを指して使用する言葉です。
どこにとっておくのはか意味に含まれていません。
「貯金」とは?
「貯金」には3つの意味があります。
1つめは、金銭をためること、またその金銭です。
この場合、どこにためるのかは意味に含まれていません。
銀行、郵便局、自宅など、ためておく場所はさまざま考えられます。
金額についても意味に含まれていません。
100万円でも、1億円でもいうことができます。
2つめは、野球などのリーグ戦で、勝った回数が負けた回数を上回っているときのその差です。
勝った回数の方が多くなっています。
3つめは、銀行などの金融機関に金銭を預けることです。
預けることで、引き出すことではありません。
金額がいくらなのかという意味は含まれていないので、預けている額が1円の場合もいうことができます。
「貯金」の使い方
金銭をためるという意味で使用されています。
金融機関に預けてためることを指して使われることが多いです。
野球の意味は、野球解説のときに使用されることが多いです。
「貯蓄」と「貯金」の違い
金銭をためるという意味が同じです。
どちらの言葉も意味に大きな違いはありません。
使い方にやや違いがあり、金融機関の口座に入っている金銭を指す場合は「貯金」ということが多くあります。
「貯蓄」の例文
・『年間の貯蓄額を計算する』
・『○○円貯蓄することを目標にする』
・『貯蓄をしながら投資もする』
・『子どものために貯蓄をする』
「貯金」の例文
・『貯金にまわす』
・『貯金をするのが趣味』
・『余った金銭は貯金しています』
・『無理なく貯金を楽しんでいます』
まとめ
どちらの言葉にも、たくわえるという意味を持つ漢字である「貯」が使用されている通り、2つの言葉にはたくわえるという意味が含まれています。
意味に大きな違いはありませんが、「貯金」は金銭のたくわえだけでなく、野球の意味もある点がもう一方の言葉と違います。