この記事では、「蹴りをつける」【けりつける】の意味や使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「蹴りをつける」とは?意味
「蹴りをつける」【けりをつける】とは、自分に降りかかった問題に決着をつけて、終わらせるという意味があります。
問題が起きたとき、決着させるため解決するための結論を出して中途半端であってもその時点で終わらせる人の気持ちを表します。
また、簡単にはここで終わらせてもいいか決断できないとき、その段階で終わらせたいと思えば結末をつけて終わらせる意味でも使われています。
また、借金問題を解決させるため金銭で「蹴りをつけた」と言い、今の大変な状況を良い方向へと導くためにしっかりと処理して、後に引きずらないようにするわけです。
「蹴りをつける」の概要
物事に決着をつける、それまでの作業を終わらせるという意味がある「蹴りをつける」は、難題にぶつかったとき、自分に与えられた事案や物事を決着させ、しっかりと後腐れなく終わらせるときに使われています。
この「蹴り」の由来は古典の一種である和歌で、終わりを表すとき「~けり」と締めくくる際に使う助詞で、「なりけり」は締めくくるという意味になります。
また、まだ後は残っている状態ではありますが、いつまでやっていてもきりがないから終わりにするためその物事を蹴るように終わらせるときも使える言葉です。
「蹴りをつける」の言葉の使い方や使われ方
なかなか終わらない仕事をやっていると自分に残っている能力はないと限界を感じたとき、人はそこで蹴りをつけて終わらせるというときに使います。
また、限られた時間に迫ったとき、終わっていない仕事であってもその段階で終わらせるため「蹴りをつけて帰る準備をするときや、次の段階に進むためにそれまで行っていた行為に「蹴りをつける」ため頭を切り替えるときにも使われている言葉です。
類義語に「かたをつける」があり、物事を金銭的に解決するという意味があり、取り引きする職場や賭け事の場面でよく使われている言葉になります。
使い方としては、「あいつの背負った借金は俺がかたをつける」「金銭でかたをつける」で、お金で問題を片付けるという意味になります。
「蹴りをつける」を使った例文(使用例)
・『次の取引先に向かうため私はそれまでやっていた仕事に蹴りをつける』
・『蹴りをつければ頭をうまく切り替えられるので新しい発想ができる』
・『今の困難を乗り越えるなら、なるべく早く蹴りをつけることが重要だ』
職場で仕事しているとき、次の取引先へと向かう時間がきた時はそれまでやっていたことに蹴りをつけて、次の行動を起こすことが大切だというときに使える言葉です。
頭をうまく切り替えるには、新しい発想ができるよう今やっていることに「蹴りをつける」ことが大事ですし、困難を乗り越えるには早く蹴りをつけて、次の段階に進めるよう考えることも重要になります。
まとめ
事案や問題をこの辺りで終わらせようとする行為を「蹴りをつける」と言い、自分が最適な結論を導き出し、しっかり決着をつけるために用いられる言葉となります。
日常生活でも蹴りをつけてなかなか終わらないことを片付けることはよくありますので、場面によって、自分はどのように結論を立てれば目の前の問題に区切りをつけられるかを考えてみるといいでしょう。