「身を乗り出す」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「身を乗り出す」とは?

「身を乗り出す」という言葉を聞いた事があるでしょうか。

「身を乗り出す」「みをのりだす」と読み、「身を乗り出して○○する」というフレーズを使う事が多い言葉です。

実際に、仕事の場や学校などで、「身を乗り出す」経験をした事がある人もいるかもしれません。

一方で今回初めて「身を乗り出す」という言葉を目にしたという人もいるでしょう。

そこで「身を乗り出す」という言葉の意味や使い方を紹介します。

言葉の意味を知る事で、「身を乗り出す」が表現するシーンを思い浮かべる事ができるかもしれません。

「身を乗り出す」の意味

「身を乗り出す」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「身を乗り出す」には、「体を前に出す」という意味、さらに「興味や関心が強い物事に対して、良く話を聞く」という意味があります。

実際に興味深い話に対しては、体が話し手の方に傾くものです。

みなさんも、誰かの恋愛話に強い興味を持ち、「身を乗り出して」話を聞いた経験があるのではないでしょうか。

このように「身を乗り出す」には、体の動きを表現した意味、さらに強い興味や関心を持つ物事の話を聞くという意味があります。

「身を乗り出す」の言葉の使い方

「身を乗り出す」という言葉を、どのように使えばいいでしょうか。

「身を乗り出す」には、「体を前に出す」という意味がありますが、どちらかといえば、「興味や関心が強い物事に対して、良く話を聞く」という意味で使う事の方が多いでしょう。

恋愛の話もそうですが、同じ職場の誰かの悪い噂話を聞く時にも、「身を乗り出す」かもしれません。

「人の不幸は蜜の味」という言葉がありますが、恋の話や他人の不幸話を聞く時は、つい前かがみになってしまいがちです。

また自分の昇進に関する話や、収入アップに関する話を聞く時なども、「身を乗り出す」という言葉を使ってみましょう。

「身を乗り出す」を使った例文

「身を乗り出す」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における、「身を乗り出す」を使った言葉を見る事で、この言葉の使い方を覚えられるかもしれません。

「身を乗り出す」の例文1

「片想いの彼女についての話を、『身を乗り出して』聞いた」

この例文のように、片想いの彼女や、彼氏の話は、思春期の男女にとって、いちばんと言っていいくらい興味のある話でしょう。

どんなに落ち着こうとしても、心臓はバクバクしてしまいますし、知らぬうちに体は前かがみになってしまうはずです。

このように好きな異性の話は、興味がないふりをして、ようやく「身を乗り出し」すぎないようにするのが精いっぱいなくらい、誰にとっても強い興味があるでしょう。

「身を乗り出す」の例文2

「ラーメンの話になった途端、A君は『身を乗り出し』、本気で話し始めた」

この例文に登場するA君のように、自分の興味がある話にだけ、積極的に会話に加わる人がいます。

実際にラーメンマニアの人がラーメンについて語る時は、体が前かがみになりますし、アイドルオタクの人が推しているアイドルを語る時は、前かがみの姿勢で話をします。

みなさんも「身を乗り出す」くらい、強い興味がある何かや、趣味があるのではないでしょうか。

「身を乗り出す」の例文3

「窓から『身を乗り出し』ガラスを拭いた」

この例文の「身を乗り出す」は、体の姿勢が前のめりになっているという意味で使われています。

例えば大掃除の時などに窓ガラスを拭く時、高層階に住む人は、あるていど窓から「身を乗り出して」ガラスを拭くのではないでしょうか。

また映画のワンシーンでは、故郷を離れる列車の窓から「身を乗り出して」、見送りにきてくれた家族や友達に手を振るシーンがあります。

このように「身を乗り出す」という言葉を使うだけで、体を前のめりにしている人の姿がイメージできるでしょう。