この記事では、「追越し」と「割り込み」の違いを分かりやすく説明していきます。
「追越し」とは?
「追越し」は「おいこし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「先を走っている人や物を後ろから走って抜き前方に出ること」という意味で、自分の目の前を走っている人や物を抜いて先に行くことを言います。
2つ目は「自動車や船舶などが、規則に従って前に走っているものを後ろから走って抜き前方に出ること」という意味です。
「追越し」は「追い越し」とも書き、「追い」は動詞「追う」の連用形で「前に行くものの後をおいかける」という意味、「越し」は動詞「越す」の名詞形で「ある物の先へ行く」という意味です。
「追越し」の使い方
「追越し」は「先を走っている人や物を後ろから走って抜き前方に出ること」「自動車や船舶などが、規則に従って前に走っているものを後ろから走って抜き前方に出ること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「追い越しをする・した」と使われたり、動詞として「追い越す・追い越した」と使われたたり、副詞として「追い越して」と使われたりします。
基本的に、人や車両などが、前を走るものを抜き去って先に出ることに使われる言葉です。
「割り込み」とは?
「割り込み」は「わりこみ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「最初からそこにある人や物の間に無理に入ること」という意味で、最初からそこにある列や順番の中に、後から来て無理に入ることを言います。
2つ目は「劇場などで、他人と同席して見物すること」という意味で、現在ではあまり使われていません。
3つ目は「コンピュータ用語で、別の処理を実行する為に、今の処理を一時中断すること」という意味です。
上記に共通するのは「間に入る」という意味です。
「割り」は動詞「割る」の連用形で「押し分けて間を離す」という意味、「込み」は動詞「込む」の名詞形で、動詞の連用形に付き「中に入ること」という意味です。
「割り込み」の使い方
「割り込み」は「最初からそこにある人や物の間に無理に入ること」「劇場などで、他人と同席して見物すること」「コンピュータ用語で、別の処理を実行する為に、今の処理を一時中断すること」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「割り込みする・した」と使われたり、動詞として「割り込む・割り込んだ」と使われたり、副詞として「割り込んで」と使われたりします。
基本的に、最初から並んでいるものやそこにあるものの間に、後から来て無理に入ることに使われる言葉です。
「追越し」と「割り込み」の違い
「追越し」は「人や車両などが、前を走るものを抜き去って先に出ること」という意味です。
「割り込み」は「初から並んでいるものやそこにあるものの間に、後から来て無理に入ること」という意味です。
「追越し」の例文
・『トラックを追越し車線から速やかに抜き去った』
・『前の車が遅いので追越しをかけた』
・『ジョギングしていたら高齢者が追越していった』
・『もうすぐ息子に背丈を追越されそうだ』
「割り込み」の例文
・『タクシーを待っていたら割り込みされた』
・『レジで並んでいたら割り込みされた』
・『割り込み乗車をした若者がお婆さんに注意された』
・『割り込み運転されて事故を起こしそうになった』
まとめ
今回は「追越し」と「割り込み」について紹介しました。
「追越し」は「走って先に出ること」、「割り込み」は「中に無理に入ること」と覚えておきましょう。