この記事では、「逃げ場のない」の意味を分かりやすく説明していきます。
あやふやな語句を、正しく学んでいきましょう。
「逃げ場のない」とは?意味
「逃げ場のない」とは追い詰められていて、待ったなしの状態であること。
出口のない迷路に押し込められたようなピンチを指します。
「逃げ場のない」の「逃げ場」というのは、自分の身を隠すのに都合のよい場所のことです。
いざという時に「安全地帯」を残しておけば、困ったときに逃げ込むことができます。
ところが隠れ場所をすべて塞がれてしまうと、非常事態が起こったときに慌ててしまいます。
「逃げ場のない」というのは、助けがなくて困っていること。
袋のねずみ状態になってしまい、のっぴきならない様子です。
心にゆとりの無い状態を、伝える言葉です。
「逃げ場のない」の概要
「逃げ場のない」という言葉は、心理的に追い詰められた状態をあらわす表現です。
常にやるべき仕事に追われていて、寝ても冷めても頭の中を空っぽにできない心情を示しています。
不安やプレッシャーでいっぱいの様子が「逃げ場のない」心理です。
また最近は狭い空間で身動きが取れないことも「逃げ場のない」といっています。
例えば走行中の電車内で起こる凶悪事件は、物理的に避難することが難しいもの。
まさに「逃げ場のない」空間です。
逃げ場がないは、心や体が閉じ込められた状態をあらわします。
「逃げ場のない」の言葉の使い方や使われ方
「逃げ場のない」はこのように使います。
・『当時は仕事に追われていて、逃げ場のない毎日だった』
・『逮捕された容疑者は、あえて逃げ場のない特急電車を選んだ』
・『どこに行っても逃げ場のない、密室型のアトラクションを体験した』
「逃げ場のない」とは心理的や物理的に追い詰められている様子をあらわした言葉です。
そのため心にゆとりのないとき、狭い空間に閉じ込められた時に用います。
最近はそうしたスリリングさを味わう、密室型のアトラクションも話題を集めています。
「逃げ場のない」の類語や言いかえ
「逃げ場のない」はこのような言葉に、置きかえることもできます。
・八方ふさがり
・万事休す
・逃げ道をふさがれる
・逃げられない
八方ふさがりとは陰陽道から来ている言葉で、どちらの方角も行き止まりになっていて逃げられないこと。
転じて、途方に暮れることです。
そして「万事休す」とは、あれこれ手を尽くしてみたものの、何をやっても失敗に終わってしまう様子です。
このほか「退路をたたれる」などの表現もあります。
まとめ
「逃げ場のない」の意味や使い方をおさらいしました。
「逃げ場のない」とは、心の拠り所がなく厳しい状態になること。
仕事や私生活で、追い込まれた様子をあらわしています。
また「逃げ場のない電車」や「逃げ場のない地下室」のように、閉じ込められた空間をさすこともあります。
状況に応じて、色々な使い分けをしていきましょう。