時勢が悪い時や苦境に立たされている人が、「逆風にさらされる」という表現を使っているのを聞いたことや目にしたことはあるでしょう。
よく聞く言い回しではありますが、だからこそなんとなくで使っている人もいる使いまわしです。
この記事では、「逆風にさらされる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「逆風にさらされる」とは?意味
「逆風にさらされる」とは、社会的に不利な状況に立たされている、進行を妨げるような出来事が起きているなどで、計画や運営に支障が出ている、もしくは支障が出かねない状況を指す表現です。
その会社や同業者の不祥事で世間の目が厳しくなったり、他社に顧客を取られたりなど、支障が出る原因は関係ありません。
どういった理由であれ、注目や客を集められない情勢になったり、白眼視される状況が、「逆風にさらされる」と言われます。
「逆風にさらされる」の概要
元は帆船での航海に関する言葉から来ており、進行方向へ向かう風が順風、逆に進みたい方向から吹いてくる風が逆風です。
風の力で動く帆船は「逆風にさらされる」と文字通り進めなくなってしまいます。
会社や組織、計画などが社会的な風潮で身動きが取りにくくなる事が、帆船が進行方向からの風で進めなくなった状況と似ていることから、そう言った風潮を逆風と呼ぶようになり、それによって支障が出る状況を「逆風にさらされる」と言うようになりました。
「逆風にさらされる」の言葉の使い方や使われ方
「逆風にさらされる」は日常会話で使われる言い回しではなく、スピーチやニュース等の記事で使われるような慣用句です。
不祥事が起こった業界や、消費者に利用が避けられるようになってしまった業界を「逆風にさらされている」と表現したり、そう言った中顧客を取り戻そうと努力する企業を「逆風にさらされる中努力する」というように表現する形で使われます。
基本的には不利な状況下におかれた中でこれからどう動くのか、どう対策しているのかと言う話を紙面や演説で話す時に使われることになるでしょう。
「逆風にさらされる」の類語や言いかえ
「苦境に立たされる」は「逆風にさらされる」とほぼ同じ意味で使われる類語です。
他にはその会社や業界が白眼視されている場合、「批判にさらされる」と言い換えられることもあります。
逆風の原因が自社ではなく、同じ業界の同業者にあった場合は「余波を受ける」「煽りを食う」と言うこともあるでしょう。
「逆風にさらされる」中努力していると言う場合には、「茨の道を行く」や「困難に立ち向かう」とも表現されます。
まとめ
何事も常に順風満帆とは行かないので、原因が何であれ人も会社も「逆風にさらされる」ことは必ずいつかあるものです。
そのため日常会話で使われることはほとんど無くとも、「逆風にさらされる」と言う表現を見ることは意外とありますし、「逆風にさらされる」の類語や言い換えも少なくありません。