「進ぜよう」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「進ぜよう」

「進ぜよう」「しんぜよう」と読みます。

武士の言葉みたいに聞こえますが現代でも使えます。

「進ぜよう」の意味

「進ぜよう」の意味と解釈について紹介します。

「進ぜよう」の意味

「進ぜよう」「相手に対して何かをしてあげる」という意味です。

「進ぜよう」「進ぜ+よう」の組み合わせです。

「進ぜ」「進ぜる」の未然形で、「差し上げる」「好意を持って行動したいと思うこと」という意味です。

「よう」「推量・意思」を表す助動詞で、つまりこれからそのものごとが起きることを表しています。

この2つが組み合わせることで、「進ぜよう」という言葉の意味が成り立ちます。

「進ぜよう」は良い意味を持つ言葉で、渋々何かをしてあげるのではなく、相手の為を思ってしてあげる行為です。

その行為の中に「協力してあげたい」「助けてあげたい」という感情も含まれているのです。

ものを「あげる」ことではない

時代劇でよく大名が部下に「褒美を進ぜよう」と言うことがあります。

この言葉から「進ぜよう」な何かものを上げるという意味が含まれているのでは、と思う人もいるでしょう。

しかし「進ぜよう」はあくまで何かしてあげようという「気持ち」を表しています。

その行動の結果、贈り物をあげることになるというだけであり、「進ぜよう」という言葉自体には「ものをあげる」という意味は含まれていないのです。

「進ぜよう」の言葉の使い方

「進ぜよう」の言葉の使い方には以下のポイントがあります。

動機付けの意味で使われる

相手が困っている時や疑っている時などに、証明するものがあれば話は明白です。

「それならば証拠を見せて進ぜよう」と言う場合、相手に対して「これなら納得できるでしょう」と十分な情報を与えてあげようという気持ちが含まれています。

相手の事が好きか嫌いかは別として、そうした方が相手の為になるという動機づけの意味があるのです。

ビジネスでは使い方に注意

「進ぜよう」は、少なからず相手に対して自分の方が有利な立場であることをアピールする意味が含まれています。

自分が有利なので優越感から寛容になっている時に発する言葉です。

ビジネスで使うと、同僚であっても見下されていると思い不快に感じる人がいるので注意しましょう。

部下や後輩に対しては使っても問題ありません。

そして、目上の人に対しては絶対に使ってはいけない言葉ですので覚えておきましょう。

「進ぜましょう」として

「進ぜよう」「してあげましょう」という意味ですので、丁寧に言うと「進ぜましょう」になります。

女性が使う時にはこちらの方が柔らか印象になるのでおすすめです。

「進ぜよう」を使った例文・短文(解釈)

「進ぜよう」を使った例文と解釈を紹介します。

「進ぜよう」の例文1

「パワーポイントのファイルならば私が直して進ぜよう」

会社にはパソコンが得意な人が必ずいるものです。

プレゼンの資料作りでパワーポイントが上手く使えずに困っている時に、通りがかったベテランがこの様に言うと、上から目線でも安心できます。

「進ぜよう」の例文2

「お手伝いして進ぜよう」

仕事が終わらずに残業をして困っている時に、同僚或いは先輩が笑顔でそう言ってくれると非常にありがたいと思うものです。

相手がこう言ってくれることで明るい気持ちになれることでしょう。

「進ぜよう」の例文3

「分らなければ教えて進ぜよう、プラスとマイナスが逆なんだよ」

エクセルでワークシートを作っていて、どうしても計算の結果が合わないと悩むことがあります。

しかし慣れた人が見るとセルの計算式を見ればすぐに原因が分かってしまうものです。

ひと目で間違いを発見してくれた人がこの様に言うでしょう。

「進ぜよう」の例文4

「あなたの未来を占って進ぜよう」

女性は占いに興味を示すものです。

飲み会や旅行先で女性と親しくなるには、占いを覚えて行くといいと言われています。

女性に対してこう言えば喜んで話し相手になってくれるでしょう。

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