この記事では、「進化」と「進歩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「進化」とは?
「進化」の意味は以下の通りです。
1つ目は「生物が長い期間に次第に変化していく様子」という意味で、生物が長い年月をかけて、周囲の環境に順応する様に自らを発展させていく様子を言います。
2つ目は「社会が、未開の状態から文明を持つ状態に発展すること」という意味で、全く自然な状態から人の知恵や手が加えられる様になることを言います。
3つ目は「ものごとがより優れたり、複雑に変わっていくこと」という意味で、それまでよりもより快適な状態を求めて変わっていくことを言います。
上記に共通するのは「より良い方向へ変わる」という意味です。
「進化」の使い方
「進化」は「生物が長い期間に次第に変化していく様子」「社会が、未開の状態から文明を持つ状態に発展すること」「ものごとがより優れたり、複雑に変わっていくこと」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴って「進化する・した」と使われたり、形容詞として「進化した」と使われたり、副詞として「進化して」と使われたりします。
基本的に、生き物や形あるものが、より良い性質に変わっていく様子に使われる言葉です。
「進歩」とは?
「進歩」の意味は以下の通りです。
1つ目は「歩みを進めること」という元の意味で、一歩ずつ歩いて前へ進むことを言います。
2つ目は「ものごとが次第に望ましい方へ進んで行くこと」という意味で、ものごとが時間をかけて成長していく様子を言います。
「進歩」の使い方
「進歩」は「歩みを進めること」「ものごとが次第に望ましい方へ進んで行くこと」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴って「進歩する・した」と使われたり、形容詞として「進歩した」と使われたり、副詞として「進歩して」と使われたりします。
基本的に、人の性質やものごとの状態など形として表せないものが、次第により良い状態に変わっていくことに対して使われる言葉です。
尚、「進化」の方がかかる年月が長く、「進歩」の方が比較的早く変化する傾向があります。
「進化」と「進歩」の違い
「進化」は「生物や形あるものが、より良い性質に変わっていく様子」という意味です。
「進歩」は「人の性質やものごとの状態などが、次第に成長していく様子」という意味です。
「進化」の例文
・『人間はサルから進化したのではないらしい』
・『鳥のくちばしは唇が進化したものである』
・『IT技術はどんどん進化していくので知識が追い付かない』
・『進化したこの新製品を是非一度使ってみて下さい』
「進歩」の例文
・『君は依然よりも進歩したな』
・『子供にものを教えると大人よりも進歩が速い』
・『ここまで医療が進歩すると中々死ねない世の中になるね』
・『古いしきたりが残っているという点では進歩していない』
まとめ
今回は「進化」と「進歩」について紹介しました。
「進化」は「環境に適用する様に変わること」、「進歩」は「成長すること」と覚えておきましょう。