「逼迫(ひっ迫)」と「切迫」の違いとは?分かりやすく解釈

「逼迫(ひっ迫)」と「切迫」の違い違い

この記事では、「逼迫(ひっ迫)」「切迫」の違いを分かりやすく説明していきます。

「逼迫(ひっ迫)」とは?

「逼迫(ひっ迫)」とは、行き詰まり、ゆとりがない状態になることという意味になります。

また「苦痛が身に迫る」といった意味合いもあります。


「逼迫(ひっ迫)」の使い方

「逼迫(ひっ迫)」は、物事などが上手くいかなくなり、結果的にゆとりがない状態になることに対して使います。

例えば仕事を失う、お金が減るなど、生活が苦しくなる時は「生活が逼迫する」と言います。

また起こった事に対して、どうすることもできないといった場合は「事態が逼迫する」と言い表します。

簡単に言えば「進展がなく焦る」といった時に使う言葉です。


「切迫」とは?

「切迫」とは、期限などがさしせまっていること、緊張した状態になってくることという意味があります。

二通りの意味合いがありますので前後にある言葉からどちらの意味なのか判断してください。

「切迫」の使い方

「切迫」とは、期限が近い、緊張した状態になってくるといった時に使います。

よく使われる言葉に「切迫流産」があります。

これは、流産が始まりかけている状態という意味です。

この状態の時に素早く適切な処置をすれば妊娠の継続は可能です。

また争い、騒ぎなどが起こりそうな様子、状態を「事態は切迫している」という風に言い表します。

「逼迫(ひっ迫)」と「切迫」の違い

「逼迫(ひっ迫)」「切迫」「余裕がない状態」を表す言葉という共通点があります。

その為似た印象がありますが、意味が違いますので混同しないように気をつけてください。

「逼迫(ひっ迫)」は、簡単に言えば、状況が変わらず、それによって焦るといった時に使う言葉です。

つまり「困る」「苦しい」といった状態がわかるわけです。

一方の「切迫」は、何かしらの期限が近くなっている、緊張した状態になってくるといった意味になります。

あまりいい意味では使いません。

まとめますと「逼迫(ひっ迫)は、行き詰まり余裕がない状態、焦る、困る」「切迫は期限がさしせまる、緊張した状態になってくる」となります。

「逼迫(ひっ迫)」の例文

・『夫婦二人の浪費で、次第に家計は逼迫してきたが、現実を見るのが怖くて何も話し合わなかった』

・『あの様子だと、相当逼迫しているのだろう』

・『お金に逼迫しているわけではないが、とても困ったことになっている』

・『病状が逼迫しているらしいが、本人は頑なに治療を拒んでいる』

「切迫」の例文

・『返済期限が切迫しており、返せないと思って逃げたようです』

・『締め切りが切迫しているのに、アイデアは何一つ浮かばない』

・『素直に謝罪すれば良かったのに、最初に嘘をついたことで、事態は切迫している』

・『納期が切迫するので、今週はプライベートの約束はできない』

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「逼迫(ひっ迫)」「切迫」二つの言葉の意味と違いを説明しました。

それぞれの言葉の意味を正しく覚えて使い分けてください。

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