「運用」と「運営」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「運用」と「運営」の違いとは?違い

ビジネスや組織論としてよく使われる言葉としては「運用」「運営」があります。

2つはとても似ていることから意味を間違いやすいものとして有名です。

この記事では、「運用」「運営」の違いを分かりやすく説明していきます。

「運用」とは?

「運用」とは物や道具を使用することを表す言葉であり、これ以外にも色々な物の機能を生かして使うことを意味する言葉です。

単純な物や道具だけではなく、大掛かりな工場や設備、システム、資産などの機能を上手に活用することを「運用」と表します。

「運用」はシステムにも使われる言葉ですが、専門的な分野では自衛隊の作戦活動に対しても使われます。

「部隊運用」という言葉はその行動や作戦活動に対して使われます。

「資産運用」も資産を上手に活用することを表す言葉ですが、これをする主体は自分だけではなく、他社に任せることもできます。

「資産運用」のプロである投資信託会社、ファンドマネージャー、個人投資家などから最近ではロボアドバイザーによる「資産運用」も人気が出てきました。

「運用」は経済的な意味だけではなく法律関係でも使用されます。

例えば「法律運用」という言葉は、該当する法律を上手に活用する意味であり新しいものから古い法律に対しても使うことが可能です。


「運営」とは?

「運営」とは主に組織を対象として上手に動かすことを表す言葉です。

対象となるものとしては組織、機構、集団、会社などがあり人が関わることから組織論としても使われています。

営みという漢字を使っていることから「運営」は営業行為を含む各種の行動を表すのも特徴です。

「運営」は組織を上手に動かすことや営業行為をするということから、チームや集団での行動に対して使われます。

またここ最近ではソーシャルゲームのスタッフを「運営」と呼ぶこともあり、こちらは日々のメンテナンスやアップデートの行為だけではなく、中の人のチームを表すことも多いのが特徴です。


「運用」と「運営」の違い

「運用」は物や道具を上手に活用するという意味であり、個人や少人数でやることが多いのが特徴です。

「運営」は組織を上手に動かすことやその行動を示す言葉であり、こちらはチームや多人数での活動となることが多いのが特徴です。

「システム運用」という言葉は単純なシステムやプログラムの保守やメンテナンスなどを示す意味がありますが、「システム運営」となると外部への営業などをするという意味になりそれぞれ使い分けることが可能です。

「運用」の例文

・『システムエンジニアによる運用はとても上手にいっており、セキュリティ面も万全である』
・『資産運用として投資信託を始めたが、やはりどうしても最初の頃は損が出た』

「運営」の例文

・『大会運営本部からのアナウンスがあり、本日の運動会は延期になった』
・『そのソーシャルゲームの運営アカウントはとても気さくなこともあり、たちまち人気になった』

まとめ

「運用」は物事を上手に扱うことであり、「運営」は組織を上手に扱うという意味の違いがあります。

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