「過疎る」
最近は都心部に人口や建物が集中し、その結果地方・田舎が対照的に人口や建物が減少しつつあります。
それが進むにつれて「過疎化している」とメディアでも報じられています。
しかし若者言葉で「過疎る」という表現で伝えることもあります。
正しい言葉の使い方・構成ではありませんが、実際には使われることが多い単語です。
「過疎る」がどのように使われるかを知っておくと、若い世代の人と話すときにもスムーズにコミュニケーションがとりやすくなります。
「過疎る」の意味
「過疎る」という言葉は「過疎」という言葉に「なる」という意味が合わさって構成されています。
「過疎」の「疎」という言葉は「空いている・離れている・すき間がある」などの意味を持ちます。
そして人間関係に対しても適応となる意味です。
加えて「過ぎる」という意味が合わさり、人や建物が度を越して少なくなるという意味になり「過疎」と表されます。
そして若者言葉では短縮して表現されるため、意味は同じでも「過疎になる」から「過疎る」と構成されます。
「過疎る」の言葉の使い方
「過疎る」という言葉は日常会話の中で使われることが多いです。
地方や田舎で人口密度や建築物が少なくなっている土地の状態を説明・語る時に使われます。
また対象の時間帯は昔・現在に対して使われます。
またこれから「過疎る」状態になると予想されるときにも使われます。
しかしあくまで口語・造語として分類されるため、フランクな場で使われることが多く、仕事上や上下関係が厳しい相手には使われることは少ないです。
「過疎る」を使った例文・短文(解釈)
「過疎る」という言葉は日常的に耳にする若者言葉の造語として扱われています。
端的に表現することが出来るため便利な言葉です。
しかし若者言葉は年齢層の高い相手ほど正しい言葉づかいではないため抵抗があるという人も多いです。
使い方や場面で失敗しないためにも、使い方の例文やその解釈を紹介します。
「過疎る」の例文1
「僕の地元は田舎で仕事がないからどんどん都心に若い人が出ている。 そのうち過疎ると思う」
この場合、当事者(僕)の地元がこれからの未来で過疎化していくという予測を相手に伝えています。
その理由として地元には仕事がなく、社会人になるにあたり仕事を求めて田舎を離れていく傾向があります。
それにより地元が過疎化していくことを心配する意味も含められています。
「過疎る」の例文2
「今はこのテーマパークも人気だし繁盛しているけど、ありきたりなアトラクションが多いね。 あと数年もするとじきに過疎ると思う」
この場合はテーマパークの人気の変動を予測した結果、これから先人気がなくなると予想しています。
人気の減少に伴い、利用者数が減っていき、テーマパーク内での人口密度が減っていく状態を「過疎る」と表現しています。
あくまでその地域ではなく、テーマパークの中に限定したうえで「過疎化していく」と伝えています。
「過疎る」の例文3
「テレビで『これ以上田舎が過疎ると日本はだめになると思う。 もっと田舎を盛り上げていかないといけない』という番組を見た」
この場合、テレビの中で田舎の過疎化を懸念する番組が放送されていたことを見た旨を伝えています。
「過疎る」という言葉は番組中ではなく、あくまで見た当事者が他者に伝えるときにその内容を要約して簡単に伝えるために使われています。
「過疎る」の例文4
「以前はこの土地も過疎るのかなって噂されていた。 でも名産品や観光で注目されてからはどんどん地域も活性化して賑わっている。 都心から移住する人も増えて人口も保てている」
この場合、「過疎る」と思われていたのは昔であり現在は過疎化は進んでいないという状態を伝えています。
過疎化を止めた理由としては名産品・観光などの外部からの利用者数の上昇とされ、それがきっかけで地域が復興・住民数の増加など、過疎化が改善していることを意味しています。