この記事では、「遠回り」と「回り道」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遠回り」とは?
「遠回り」には2つの意味があります。
一つは、距離が長い方の道を行くことです。
目的地Aに行くための道は2つあります。
Aにたどり着くための道のりは、B道は2km、C道は5kmです。
距離が長い方はC道になります。
この場合、C道を通って回ることが「遠回り」になります。
この言葉には、なぜ遠い方の道を行くのかという意味は含まれていません。
近い方が目的地に行くのにかかる時間が短くて済むのに、わざわざ遠い方を行くのは、遠い道の方が安全に通れるから、時間稼ぎをしたかったからなど、さまざま考えられます。
もう一つの意味は、かけなくてもいい手間をかけることです。
ある目的を達成するためには、いくつかの方法があります。
その中には、目的をすぐに達成できそうな方法もあれば、時間がかかりそうなものもあります。
たとえば、看護師になりたいと考えていたとします。
看護師にすぐにでもなるためには、高校を卒業したら看護大学や看護師養成所などに入る、中学校を卒業したら5年一貫看護師養成課程校に入るなどして、看護師国家資格を取得する方法があります。
こういったことはせず、一般の会社に入ったり、家庭で家事などをしたりして、それから看護師になるという方法もあります。
この方法だと時間がかかります。
こういった時間がかかる方法や、かけなくてもいい手間をかけることが「遠回り」です。
「遠回り」の使い方
遠い道を行くことを指して使用する言葉です。
実際の道のことを指す場合もあれば、ある事柄を成すための道を指す場合もあります。
「回り道」とは?
「回り道」には2つの意味があります。
一つは、遠い道を行くことです。
自宅から駅まで向かうのにいつも通っていた道が、工事をしていて通れません。
そのため、いつも通っている道よりも距離があり、時間がかかりますが、別の道を通って駅に向かいました。
こういった遠い道を意味しています。
もう一つの意味は、かけなくてもいい手間をかけることです。
目的を達成するための方法はいくつもあります。
最短だと思われる方法もあれば、時間がかかってしまう方法もあるのです。
時間がかかってしまうような方法を「回り道」といいます。
「回り道」の使い方
遠い道を行くことを指して使用する言葉です。
「遠回り」と「回り道」の違い
どちらの言葉も意味はほぼ同じです。
使い方もほぼ同じです。
「遠回り」の例文
・『遠回りだけど、こっちの道を通ろう』
・『ここに達するまでにずいぶん遠回りをしました』
・『遠回りしてよかったと今では思っています』
「回り道」の例文
・『回り道のように感じますが、これでよかったと思っています』
・『回り道が結局は成功の近道だったんだと感じました』
・『工事をしているので回り道をする』
まとめ
2つの言葉の意味はほぼ同じです。