この記事では、「遷移」と「推移」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遷移」とは?
「遷移」は瞬く間に移り変わる様を表す言葉で、元々は植物の集団がだんだんと移り変わる様に用いられた言葉でした。
植物の場合、成長し、大きくなり今度は枯れてしまう、そして枯れる前に子孫を残すために種になるという一連の動作から、瞬く間に移り変わる様を意味する「遷移」という言葉が生まれたのです。
「遷移」の使い方
「遷移」はもともとは植物に用いられる言葉で、植物学で植物が変化していく様子に使用します。
現在では、インターネットの情報の移り変わりにも用いられます。
「推移」とは?
「推移」は、物事など様々なものが移り変わる様を意味する言葉でです。
様々なものを対象としているのが特徴で、多くの事柄はこの「推移」という言葉でおおよそ移り変わる様を伝えることが可能です。
「推移」の使い方
「推移」は物事が移り変わっていく様子を示すもので、グラフなどにすることでより分かりやすくどのように変化をしていっているかを知らせることができる言葉です。
グラフなど、肉眼で容易に物事の移り変わりが分かるようにしたものを推移グラフと呼びます。
「遷移」と「推移」の違い
「遷移」は植物などの変化する様子を表す言葉で、現在ではインターネットのように情報の切り替わりが激しい変化に飛んだものの様子を記す言葉です。
一方で、「推移」は多くの事柄が変化する様子に用いることができるため、違いは、汎用性の高さが「推移」の方が高く、何でも統計を取ることができます。
「遷移」の例文
・『この植物の遷移は特徴的である』
この例文は、植物の移り変わっていく様子が特徴的であることを述べたものです。
「遷移」は本来植物に用いる言葉ですので、この使い方が望ましく、意味は植物が生まれて最終的に枯れるまでの様子が特徴的であるとなります。
・『ウェブサイトの情報が遷移だ』
この例文は、遷移の異なる使い方で、ウェブページはかなりの頻度で情報が書き換えられていて、かつ変化に飛んでいるという解釈になります。
ウェブページのような変化に飛んでいるものが変化していく様子を「遷移」と最近では呼びます。
「推移」の例文
・『この推移グラフは正しいのか?』
この例文は変化していく様子を記したグラフが本当に正しいデータであるかどうかを示しています。
例えば、推移」の対象がウィルスに感染した人間のデータであると仮定した場合、「推移グラフ」とすることでその値が正確であるかを疑問視しているわけです。
・『こちらがわが社の売り上げ推移です』
この例文は、対象となる企業の売り上げが変化していくさまを見せていると解釈します。
おそらく、グラフなどを用いてわかりやすく、解説していると推測します。
まとめ
「遷移」と「推移」の違いは「遷移」はもともと植物の移り変わりのみに使用する言葉で「推移」ほど柔軟に物事の移り変わりを表す言葉ではないです。
また、「遷移」は高速で移り変わる様も表すため、インターネットの情報が高速で移り変わる場合にも用います。