「選択」と「選別」とは?分かりやすく解釈

「選択」と「選別」とは?違い

この記事では、「選択」「選別」の違いを分かりやすく説明していきます。

「選択」とは?

「選択」には3つの意味があります。

1つめは、用意されたいくつかの中から、目的にあったもの、よいものを選ぶことです。

ファミリーレストランに行くと、ハンバーグ、サンドイッチ、オムライス、ラーメンなど、さまざまな料理が用意されています。

この中から自分が食べたいものを選ぶことができます。

用意されているものの中から、自分が食べるという目的にあったものを選ぶことを「選択」といいます。

ロールプレイングゲームでは、最初に性別を選ぶよう指示されることがあります。

男・女・どちらでもないがあり、その中から自分がよいと思うものを選びます。

これも「選択」です。

2つめの意味は、選択科目の略です。

選択科目とは、学生・生徒が自ら選んで履修する科目のことです。

たとえば、化学・生物・数学・日本史などの科目の中から、自分が習おうとするものを選ぶことをいいます。

必須科目とは別のものです。

3つめは、リレーショナルデータベースというデータベースの一方式において、表の中からある特定の条件にあう行を選び出す操作です。


「選択」の使い方

用意されているいくつかのものの中から、目的にあったものを取り出すという意味で使用します。

日常の中で選ぶことはいろいろとあるため、この言葉は日常使うことが多いです。


「選別」とは?

一定の基準に従って、複数あるものの中から目的にあったものを取り分けることです。

選んで、別々にするという意味合いになります。

たとえば、出荷をするためのミカンを収穫したとします。

しかし、収穫したものすべてを出荷できるわけではありません。

中にはサイズが小さすぎるもの、傷がついているもの、腐っているものなどもあります。

こういったものは、出荷するには適していません。

出荷に適しているのは、傷がなく、サイズがちょうどよいものです。

この基準にあったものを、複数あるミカンの中から選んで分けていきます。

この作業を「選別」といいます。

この言葉は、出荷する作物以外のことについてもいうことができます。

「選別」の使い方

ある基準に従って選び分けるという意味で使用をします。

「選択」と「選別」の違い

どちらの言葉にも「選ぶ」という意味が含まれていますが、同じことではありません。

前者は、複数用意されている中から、目的にあったものを選ぶことです。

後者は、複数あるものの中から、一定の基準に従って選び分けることです。

「選択」の例文

・『選択の自由がある』
・『3つの中から選択可能』
・『好きなものを選択してください』
・『選択に迷う』

「選別」の例文

・『選別せざるを得ない』
・『厳しく選別される』
・『作物を手作業で選別する』
・『選別をして残ったもの』

まとめ

選ぶという意味を持つ2つの言葉ですが、一方は用意されたものから選び出すこと、もう一方は基準に従って選び分けることで、意味が異なります。

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