この記事では、「避妊」と「不妊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「避妊」とは?
「ひにん」と読みます。
避妊の「避」は避けることを意味し、「妊」は身ごもることを意味します。
身ごもるということは、分かりやすく言うと妊娠するということ。
つまり、避妊とは妊娠を避けるという意味なのです。
また、「避妊する」という動詞の形でも使います。
その場合の意味は、妊娠を避けるために行う手立てのことです。
具体的に挙げると、コンドームを使う、低用量経口避妊薬(ピル)を服用する、子宮内避妊具を処置する、避妊手術を受ける、緊急避妊ピルの服用、リズム法などがあります。
心しておかなければならないのは、どの避妊方法も100パーセントの効果が得られるとは限らないということです。
中でも避妊手術の場合は高確率で避妊できるはずなのですが、それでも手術の失敗例がゼロというわけではありません。
女性の身体的負担が大きいという理由もあり、一般的とは言えません。
また、避妊手術をしてしまうと妊娠したいと考えを改めた時が問題になります。
日本における避妊方法では、コンドームの使用が一番ポピュラーです。
なぜなら、金銭的な負担が少なく、どこでも手に入りやすいというメリットがあるからです。
ただし、男性が装着の協力をしてくれなければなりません。
男性が拒んだり、装着の失敗を考えると確実な避妊方法とは言い難い一面があります。
低用量経口避妊薬(ピル)は、女性が自分の意志により積極的に避妊できるという面で女性に歓迎されています。
ただし、血栓症の心配があるために良い面だけとは言えません。
このように避妊には様々な方法があります。
「不妊」とは?
「ふにん」と読みます。
不妊の「不」は打ち消す意味があります。
そして、「妊」は妊娠を表すので、端的に言うと妊娠しないという意味です。
つまり、不妊とは妊娠しないと同時に妊娠できないという意味もあります。
不妊は、子供を望む夫婦にとって切実な問題です。
原因は様々で、妊娠を促す治療も簡単ではなく、ひと昔前よりも現在は不妊治療を行う人が増えてきています。
この治療は女性の身体に大きな負担がかかり、また金銭的な負担も少なくありません。
少子化が問題視されていることから、不妊治療にはそれぞれの自治体から助成金が支援されていますが、それでも不妊治療が長引いてしまい資金不足で妊娠を諦めざるを得ない人もいます。
「避妊」と「不妊」の違い
「避妊」と「不妊」の違いを、分かりやすく解説します。
避妊は、妊娠を回避することやその方法を意味します。
そして、不妊は妊娠できないことを意味するため、大きな違いがあります。
まとめ
避妊と不妊の違いをご紹介しました。
似た言葉ではありますが、実は正反対の意味を持つ言葉なのです。
妊娠を望まないからこそ行う避妊と妊娠できない不妊。
妊娠の話題はとても気を遣うナーバスな問題です。
不用意に意見を押し付けたり、不躾な質問をしたりしないようにしたいものです。