この記事では、「都合」と「事情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「都合」とは?
「都合」は「つごう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある行動をする時に、それに影響を与える理由」という意味で、メインのものごとに影響を及ぼすものごとのことを言います。
2つ目は「今の状態が良いか悪いかということ」という意味で、その人にとって適している状態かそうでないかということを言います。
3つ目は「予定を調整すること」という意味で、あるものごとの為に時間を空けることを言います。
4つ目は「お金を融通すること」という意味で、必要なお金を用意することを言います。
5つ目は副詞として「合計」という意味で、全部合わせるとそうなることを言います。
上記に共通するのは「自分の状態の変化」という意味です。
「都合」の使い方
「都合」は「ある行動をする時に、それに影響を与える理由」「今の状態が良いか悪いかということ」「予定を調整すること」「お金を融通すること」「合計」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「都合する・した」「都合つける・つけた」と使われたり、副詞として「都合」「都合上」「都合して」などと使われたりします。
基本的に、現在の自分の状況をやりくりして結果に結びつけることに使われる言葉です。
「事情」とは?
「事情」は「じじょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとがある状態に至るまでの原因や理由、またそれまでの細かい経緯などの全て」という意味です。
あるものごとに関して、ひとつひとつの出来事ではなく、最初から最後までそれに関わる全てのことを言います。
「事情」の使い方
「事情」は「ものごとがある状態に至るまでの原因や理由、またそれまでの細かい経緯などの全て」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴い「事情がある・ない」と使われたり、副詞として「~の事情により」「~の事情で」などと使われたりします。
また、「事情通」「食料事情」など複合語としても使われます。
基本的に、理由や過程など、あるものごとに関すること全てを含めて使われる言葉です。
「都合」と「事情」の違い
「都合」は「現在の自分の状況をやりくりして結果に結びつけること」という意味です。
「事情」は「理由や過程など、あるものごとに関すること全て」という意味です。
「都合」の例文
・『一身上の都合により退職致します』
・『申し訳ないが金曜日は都合が悪い』
・『披露宴に出席できる様に都合をつける』
・『明日までに10万円都合しなければならない』
「事情」の例文
・『事情によっては力になるよ』
・『やむを得ない事情により参加できなくなった』
・『どの様な事情があるのか分からないが自殺はよくない』
・『会社の事情通のお局様に噂を聞いた』
まとめ
今回は「都合」と「事情」について紹介しました。
「都合」は「自分の状況をやりくりすること」、「事情」は「ものごとに関する一連の内容全て」と覚えておきましょう。