心の曇りをあらわす言葉は、いくつかあります。
この記事では、「釈然としない」の意味を分かりやすく説明していきます。
掴みにくい言葉を、はっきり学んでいきましょう。
「釈然としない」とは?意味
釈然としないとは、しっくり来ないこと。
納得がいかなくて、解せないことです。
「心のわだかまり」が消えない、すっきりしない状態に用いていきます。
世の中にはどんなに説明されても、ピンと来ないこと。
「その通りだ」と思えないこともあります。
疑いの気持ちが晴れないこと、いつまでも悩みすぎてしまうことを「釈然としない」といいます。
小さな問題が気になってしまい、引きずってしまう様子をあらわしています。
相手の第一印象が悪かったり説明点に矛盾があったりすると、不審に思う気持ちが先に立ってしまいます。
小首をかしげたくなるような、どう考えても納得できない状態が「釈然としない」です。
疑惑の念が渦巻いているとき、賛同できないとき、よく使われます。
「釈然としない」の概要
「釈然としない」には「釈然(しゃくぜん)」という言葉が入っています。
ちなみに「釈然」の「釈」は謎を解きあかすこと。
「然」は「その通りだと同意すること」です。
つまり謎解きをして賛成するのが釈然です。
ちなみに今回のケースでは「しない」と否定語が付いています。
詳しく調べてみたけれども賛成できないことが「釈然としない」にあたります。
何か思い当たる節があって、信じ切れない様子が「釈然としない」です。
心が晴れない、憂うつなシチュエーションで用います。
「釈然としない」の言葉の使い方や使われ方
「釈然としない」はこのようなシーンで用いていきます。
・どこか釈然としない様子で、窓口の女性は仕事をしていた。
・容疑者のアリバイ工作に、刑事は釈然としない思いを抱いた。
・担当者から事情を聞いたが、どこか釈然としない。
釈然としないは、どうにも納得がいかないこと。
満足できずに不満ばかりが残るときに使います。
「釈然としない」の類語や言いかえ
「釈然としない」の類語には、次のようなフレーズがあります。
・腑に落ちない
・不満が残る
・わだかまりが残る
・納得できない
・眉唾もの
どれもおかしい点が気になってしまい、賛成できないことです。
ちなみに「腑に落ちない」の腑とは臓器のこと。
体や心の奥に入ってこないほど、理解できない状況に用いていきます。
そして「眉唾もの」は、真実なのか分からない物のこと。
信用が置けない事柄に対して、用いる言葉になります。
色々な類語を知って、その場にあった言葉を用いていきましょう。
まとめ
「釈然としない」の意味や使い方をチェックしていきました。
「釈然としない」は、心にわだかまりが残ってしまい信じ切れないこと。
モヤがかかってしまい、疑惑の念が晴れないときに用いていきます。
世の中には腑に落ちない事柄が、いくつもあります。
眉唾ものだと感じられる出来事に出会ったら、冷静に物事を見つめてみることも大切です。