この記事では、「金銭」と「お金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金銭」とは?
「金銭(きんせん)」とは、「物理的な貨幣の総称・お金・ぜに(銭)」のことを意味している言葉です。
「金銭」という表現には、「貴金属の金で鋳造した貨幣や銭・金貨」といった意味合いもあります。
日本における金貨の意味での最初の「金銭」は、天平宝字4年(760年)から発行された「開基勝宝(かいきしょうほう)」になります。
「お金」とは?
「お金(おかね)」とは、「経済活動や価値の貯蔵に使われる貨幣・金貨・金銭」のことを意味している言葉です。
「お金」という経済用語・概念の経済学における定義は、「価値の尺度(価値のものさし)・価値の保存・価値の交換手段という3つの役割を果たすもの」になります。
「お金」は、「商品・サービスの価格を相対的な数字で表現できる(価値の尺度)」「時間が経過してもその価値がなくならず貯蓄することができる(価値の保存)」「商品・サービスに見合う数字の通貨を支払えばいつでも交換ができる(価値の交換手段)」といった3つの機能を持っているのです。
「金銭」と「お金」の違い!
「金銭」と「お金」の違いを、分かりやすく解説します。
「金銭」も「お金」もどちらも「経済活動において使用される物理的な通貨・貨幣の総称や金貨」を意味している点では同義語なのですが、「金銭」のほうが「お金」よりも「モノ(物理的存在)としての貨幣・金貨の意味合い」が強いという違いがあります。
一般的な言葉として比較すると、丁寧さを付け足す意味がある「お(御)」の接頭語がついている「お金」のほうが、「金銭」よりも丁寧な表現になっています。
さらに「お金」の言葉には、「価値の尺度・価値の保存・価値の交換手段の役割を持っているもの」という経済学的な定義が適用されますが、通常、経済学的に定義されるものの場合には「金銭(貨幣)」ではなく「お金(通貨)」という言葉が使われる違いも指摘できます。
まとめ
「金銭」と「お金」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「金銭」とは「物理的な貨幣の総称・お金」「貴金属の金で鋳造した銭・金貨」を意味していて、「お金」は「貨幣・金貨・金銭」「価値の尺度・価値の保存・価値の交換手段の役割を果たすもの」を意味している違いがあります。
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