どんな人も、他人との関わり無しでは行きてはいけません。
家族に関しては、言うまでもなく、日々、仕事や趣味に関して活動すれば、当然、沢山の人と関係ができて行きます。
そのような時に使われる言葉として、「関知」と「関与」があります。
これらの意味と違いは何でしょうか。
この記事では、「関知」と「関与」の違いを分かりやすく説明していきます。
「関知」とは?
「関知」とは、「対象に関連することを認知」することです。
簡単に言えば「知る」ことです。
この時の対象とは、人物でも、物体でも、実体がないものでも構いません。
ただ、これは見たり、聞いたり、触ったりするだけではなく、「知覚」したことを理解した上で、自分との関係を認識しないと「関知」はできません。
それゆえ、「関知」することは、全ての行動の原点になるものです。
英語では、「concern」が近い表現でしょう。
「関与」とは?
「関与」とは、「対象との間に関わりを持つ」ことです。
この言葉も、その対象が人間でも、物体でも、実体がないものでもなんでも構いません。
ここで言う「関わり」自体も、積極的な何らかの行動や結果を伴う場合だけではなく、ただそこに居るとか、黙認するような消極的な「関わり」のようなケースもあり得ます。
英語では、「involve」が最も近いと思われます。
「関知」と「関与」の違い
「関知」と「関与」の違いを、分かりやすく解説します。
2つの言葉はともに、対象に対する「関連」を表現する言葉であるということでは同じです。
違うのは、「関知」が「関連を認知」することだけを示すのに対して、「関与」がさらに、「関わりを持つ」ことである部分です。
つまり、何かとの関わりを持つということは、何もない状態から、対象を「関知」して、さらに「関与」するという順番を経て実現されます。
「関知」の例文
「関知」の例文は以下のようになります。
・『私が何をしようと、あなたの関知するところではありません』
・『社員のプラベートの行動に関しては、会社は関知していません』
「関与」の例文
「関与」の例文は以下のようになります。
・『このプロジェクトにおける管理業務に、積極的に関与しました』
・『今回の事件への、会社ぐるみの組織的な関与が疑われています』
まとめ
この記事では、「関知」と「関与」の違いを、解説してきました。
序文でお話ししたように、日常生活において、人との関わりは不可欠であり、それゆえに、大切にする必要があります。
それらさまざまな関係の中にはただ、「関知」しているだけの場合もありますが、積極的に「関与」するものもあります。
「関与」すれば、当然相手からの反応があります。
その反応はポジティブであれ、ネガティブなものであれ、関係に変化を与え、さらに新しい「関与」をもたらします。
そのような「関与」の連鎖が、人との間の大切な「繋がり」になって行くことを忘れてはいけません。