「阿吽の仲」とは?
「阿吽の仲」とは、「2人の人がピッタリと呼吸を合わせたように一緒に行動していること」を意味しています。
「阿吽の仲」の読み方
「阿吽の仲」は「あうんのなか」と読みますが、「阿吽」がとても難しい言葉だけになので、この項でしっかりとチェックしておきましょう。
「阿吽の仲」の阿吽とは?
「阿吽の仲」の「阿吽」は「阿吽の呼吸」という言い回しでも、よく使われている言葉です。
元々、「阿吽」は、サンスクリット語から来ており、仏教の真言の1つとして知られています。
「宇宙の始まりから終わりまで」という意味合いのある言葉なのですが、「真実や求道心」や「智慧」や「涅槃」という意味も含まれています。
それが、「言葉を交わさずとも、理解しあえる」という意味で解釈されるようになり、日本人ならではの感覚で使われる言葉になってきました。
「阿吽の仲」の表現の使い方
「阿吽の仲」とは、「言葉を交わさなくても理解しあえる」という意味があるので、仕事上で詳しい意識、情報共有をしなくても、すぐに相手の考えることを理解して行動できるような間柄を指す場合に使われます。
「阿吽の仲」を使った例文と意味を解釈
ここで「阿吽の仲」を使った例文を見ながら具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「阿吽の仲」を使った例文1
「ツーと言えばカーという関係こそ、まさに阿吽の仲と言えます。
あいつとは長い付き合いなので、何も言われなくても、考えが理解できる」
「阿吽の仲」とは「ツーカーの仲」とも言えるでしょう。
親友と呼べる友のことを「阿吽の仲」と言えるでしょうし、ある意味「腐れ縁」も「阿吽の仲」の間柄かもしれません。
「阿吽の仲」を使った例文2
「佐藤君と田中課長は阿吽の仲なので、コミュニケーションがなくても、上司の考えがよく分かり、すぐに行動はできる」
この例文のような「阿吽の仲」は、理想的な上司・部下の関係でしょう。
ビジネスにおいては、報告・連絡・相談、いわゆる「報連相」が必須ですが、長年仕事をしていると、こんなふうに見事なコンビネーションが構築できるのです。
「阿吽の仲」の類語や類義語・言い換え
「阿吽の仲」を他の言葉で言い換えるとするなら、どのような言葉があるかを見ていくことにしましょう。
「以心伝心」【いしんでんしん】
「以心伝心」という言葉が、「阿吽の仲」の類義語として使うことができます。
「お互いの違った考えがよく分かるほど仲の良い」という意味で、会話がなくても、相手のことがよく理解したできるだけでなく、相互が理解しあえているという関係です。
「以心伝心」は日本人ならではの感性で、外国人には理解しづらい感覚なのかもしれません。
「絶妙なコンビネーション」【ぜつみょうなこんびねーしょん】
「息がぴったり合っている」という理解ができる「絶妙なコンビネーション」も類義語として挙げることができます。
ちょっとした言動で相手のことを理解できる人間関係を指しており、これもビジネスの中では、時々使われる言葉です。