この記事では、「雪辱を果たす」の意味を分かりやすく説明していきます。
「雪辱を果たす」とは?意味
「雪辱を果たす」の「雪辱」は、読みは「せつじょく」で、意味はこの熟語をバラシて考えると分かります。
「雪辱」の「辱」は訓読みでは「はじ」で、一方の「雪」は、馴染みはありませんが、訓読みで「雪ぐ=すすぐ」と読む事が出来、ここから「雪辱」とは「辱(はじ)を雪(すす)ぐこと」と言う意味となるのです。
従って「雪辱を果たす」と言う慣用句は、「はじをすすぐことを成し遂げること」を意味する言葉なのです。
一般的には、前の試合で負けた相手に対して、勝利する事で、前回受けた恥をそそぐと言う意味で使われる事が多い言葉です。
「雪辱を果たす」の概要
「雪辱」の意味は、前項で記載した通りで、「雪辱を果たす」以外では、「雪辱を期す」や「雪辱を誓う」などが、慣用句として使われる事が多いと言えます。
また、「雪辱を果たす」と同義で、「雪辱を晴らす」と使われる方が、少なくありません。
しかし、この使用方法は、日本語としては正しいとは言えません。
その理由は、前項で記載した様に「雪辱」は、「辱(はじ)を雪(すす)ぐこと」であり、この「雪(すす)ぐ」と「晴らす(はらす)」は同じ意味の言葉であり、重複表現に当たるためです。
こうした日本語としては誤りである「雪辱を晴らす」と言う表現が、比較的多くの人が誤用するようになったのは、「屈辱を晴らす」と「雪辱を果たす」が混同したためではないかと思われます。
比較的多くの方が使っている言葉であっても、誤用である事は、上記の説明で理解していただけたと思います。
「雪辱」の意味が「辱(はじ)を雪(すす)ぐこと」である事を理解し、正しく「雪辱を果たす」と使いたいものです。
「雪辱を果たす」の言葉の使い方や使われ方
「雪辱を果たす」の慣用句は、『昨年の甲子園大会で、ライバル校であるA高校に準決勝で敗れたB高校は、今年の甲子園大会はA高校に雪辱を果たし、優勝まで成し遂げた。』や『優勝候補と言われながら、惨めな予選敗退を喫しましたが、次の大会では必ず優勝して、雪辱を果たすことを心に刻んだ。』
「雪辱を果たす」の類語や言い換え
「雪辱を果たす」の慣用句は、「リベンジする」や「屈辱を晴らす」や「悔しさを晴らす」や「しっぺ返しする」や「恥をそそぐ」や、流行語を使って「倍返しする」と言い換える事が出来ます。
まとめ
「雪辱を果たす」は「せつじょくをはたす」と読み、意味は「辱を雪(すす)ぐことを成し遂げること」です。
一般的には、前の試合で負けた相手に対して、勝利する事で、前回受けた恥をそそぐと言う意味で使われる事が多い言葉です。
また同じ意味で「雪辱を晴らす」と言う表現を使う人が少なくありませんが、これは誤った日本語です。
「雪辱」は、「辱(はじ)を雪(すす)ぐこと」であり、この「雪(すす)ぐ」と「晴らす(はらす)」は同じ意味の言葉であり、重複表現に当たるため、誤った日本語となるのです。
正しく「雪辱を果たす」と使いたいものです。