この記事では、「雲外蒼天」の意味を分かりやすく説明していきます。
「雲外蒼天」とは?意味
「雲外蒼天」は「うんがいそうてん」と読みます。
意味は、「辛いことや苦しいことがあっても、努力して乗り越えれば必ず良いことが待っているという例え」です。
困難なことがあっても、負けずに一生懸命努力していれば、いつかは明るい未来が開けるという教訓の言葉です。
現在辛い思いをしている人や、困難に面している人を励ましたり、自分で自分を励ます為に使う子、言葉です。
一攫千金を狙うのではなく、地道な努力の積み重ねを重視する考え方の言葉です。
「雲外蒼天」の概要
「雲外蒼天」は四字熟語の表現の他に、「雲外に蒼天あり」とも言います。
中国から来た言葉というはっきりとした根拠はなく、いつ頃、誰によって作れらたのかは不明です。
「雲外」は「どんよりとした雲の上」という意味で、「様々な困難や障害」に例えています。
「蒼天」は「青く澄み切った空」という意味で、「明るい未来」に例えています。
どんなにどんよりとした雲があっても、その上はすっきりとした青空が広がっていることから、「雲の上には青い空がある」という意味から転じて「困難や障害を乗り越えた先に、明るい未来がある」として使われる様になりました。
「雲外蒼天」の言葉の使い方や使われ方
「雲外蒼天」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『研究が行き詰った時に雲外蒼天の気持ちでやり通した』
研究職は地味で時間のかかる仕事が多くなります。
何度やってもうまくいかないこともありますが、その様な時に「これを乗り越えればきっと成果が出る」と思ってやり通したことを表しています。
『今は経営が厳しいが雲外蒼天の精神で頑張る』
会社や自営業の経営が厳しい時期もありますが、経費節約や規模縮小などあらゆる工夫を重ねて努力し続けていれば、いつかまた景気が回復して良好な状態になるという信念を持つことを表しています。
『面接で、座右の銘として雲外蒼天を挙げた』
面接で座右の銘を訊かれた時に、自分は努力する性格であることを強調する為に、「雲外蒼天」と言ったことを表します。
ただ地味に努力するだけではなく、明るい将来が待っていると信じるポジティブな気持ちが伝わります。
「雲外蒼天」の類語や言いかえ
「雲外蒼天」の類語や言いかえは以下の通りです。
「開雲見日(かいうんけんじつ)」
「開雲見日」は、「不安や心配ごとが消え去り、将来に明るい希望が持てる様になること」という意味です。
「開雲」は「どんよりとした雲がなくなること」、「見日」は「明るい日が見えること」という意味です。
「石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)」
「石の上にも三年」は、がまん強く辛抱していれば、いつか必ず成功することのたとえです。
冷たい石の上に3年座り続けていれば、石が体温で温まるという意味です。
まとめ
今回は「雲外蒼天」について紹介しました。
「雲外蒼天」は「努力していれば明るい未来が見えてくること」と覚えておきましょう。