この記事では、金融機関の振り込みに関する「電信扱い」と「文書扱い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「電信扱い」とは?
「電信扱い」とは、相互接続された金融機関のネットワークを通じて、電子的に振込処理の事を指す用語です。
営業日の15時までに依頼が行われたものは、当日中に即時入金が完了する方法です。
金融機関の店頭にあるATMで振り込みを行う場合は、全てこの「電信扱い」です。
またパソコン利用で行うネットバンキングも全て「電信扱い」なのは、言うまでもありません。
ちなみに、「電信扱い」でお金を送金する場合に、自分が口座を持たない金融機関からでも行えます。
すなわち、「電子扱い」はあくまで送金方法を指すもので、口座と口座間のお金を振り替えているのではないのです。
「文書扱い」とは?
「文書扱い」とは、窓口で取扱う他行向けの振込で、文字通り振込票を相手先金融機関に送付して行うものを指す用語です。
かつて一時期は、振込票を送付する代わりに、その内容を磁気テープにまとめて記録し、それを送付していた事もあったようです。
いずれにしても、この振込方式では、手続きを行ってから着金までに3~5営業日ほど日数がかかりますが、かつてはその分、「電信扱い」より手数料が安く設定されていましたが、現在では手数料の差はありません。
またこの「文書扱い」は窓口での取り扱いのみで、窓口でも「文書扱い」と申し出なければ、昨今では「電子扱い」となるのが一般的です。
さらに、金融機関によっては、「文書扱い」を完全に廃止している所もあります。
金融機関でも、郵便局の場合は、「電信振込み」と「通常振込み」と表現しており、「通常振込み」が「文書扱い」を指しています。
「電子扱い」と「文書扱い」の違い
「電子扱い」と「文書扱い」は、金融機関から振り込みを行う際の方式の違い・送金方式の違いを示す用語です。
「電信扱い」とは、相互接続された金融機関のネットワークを通じて、電子的に振込処理の事を指す用語で、一方の「文書扱い」は、文字通り振込票を相手先金融機関に送付して行うものを指す方式を意味する用語です。
かつては、「文書扱い」がメインの時代もありましたが、振込票を送付する必要があるため、振込手続きをして実際に振り込まれるまで2~3日を要すため、コンピューターネットワークが金融機関の間に張り巡らされた今日では、ほとんどが即日振込可能な「電子扱い」がメインとなっています。
ATM利用時には全て「電子扱い」で窓口では「電子扱い」と「文書扱い」を選択する事が可能です。
まとめ
「電子扱い」と「文書扱い」は、金融機関から振り込みを行う際の方式の違い・送金方式の違いを示す用語で、コンピューターネットワーク網が完備されている今日では、振り込みが即日実施できる「電サ扱い」がほとんどとなっています。
ATMは「電子扱い」専用で、窓口では「電子扱い」と「文書扱い」が選択できますが、特別要望しなければ「電子扱い」となります。