「青田刈り」と「青田買い」の違いとは?分かりやすく解説

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「青田刈り」とは?

「青田刈り」とは、田んぼの稲がまだ充分に成熟していないうちに収穫してしまうことです。

そのようなことを行うと、本来の収穫量より取れ高が減ってしまいますが、そうだとしても行わなくてはいけない理由があってされるものです。

例えば、あと1週間もすれば、ちょうど収穫時期だというタイミングで、大型の台風が田んぼを直撃しそうだという予報があったとします。

そのようなことになっては大変なので、その台風がやってくる前に「青田刈り」をしてしまおうといった形で使われる言葉です。

語源は、まだ稲が熟していない「青い」(収穫時期を表現する色ではない)うちに「刈る」ことからです。

「青田買い」とは?

こちらの「青田買い」は、同じく稲が熟していない「青い」うちに、獲れると見込んだ分に値段を付けて購入することです。

収穫後に、もし先に付けた値段の価値を下回っていた(そこまで収穫できなかった)場合や、逆に多く獲れたという場合でも、新たな支払いや返金が発生することはありません。

つまり、「先物取引」の一種になります。

また、もう1つの意味として、その年に卒業見込みの学生に対して、早いうちから内定を出すことという解釈でも使われます。

一般には、こちらの意味で知っている人の方が多いでしょう。

「青田刈り」と「青田買い」の違い

どちらも本来の意味で田んぼに対して使う場合に、「青田刈り」は、早い時期に収穫することなのに対し、「青田買い」の方は、そのような時期から収穫されるであろう分を買取ることという違いがあります。

そして、学生に「青田買い」と使いたい場合に、間違えて「青田刈り」と使ってしまっているケースがまま見られます。

もちろん誤用ですが、最近では学生に対して使う時には、どちらでも同じ意味で使えると解釈されています。

「青田刈り」の使い方

青田刈りは、稲の早めの収穫のことを表す言葉です。

よって、「農機具の調子がいいうちに、青田刈りをした方がいいかも知れない」などと使われます。

この例は、いざ適した収穫時期になって、収穫用の農機具がきちんと動かなかったら大変だと考えて(農機具の調子が今ひとつなので)発言していると解釈してください。

「青田買い」の使い方

青田買いは、本来の意味で使うと、「運転資金に困った農家から、青田買いして欲しいと依頼された」といった形です。

この場合に青田買いを持ちかける農家側は、逆に「青田売り」すると表現します。

学生に使う場合には、「青田買いでもしないと、優秀な学生は皆大企業にとられてしまう」などという使い方です。

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