この記事では、「類似」と「相似」の違いを分かりやすく説明していきます。
「類似」とは?
「類似」は比べるべく両者がお互いに共通点があることになり、形や機能などが似ていても成立し、別に似ていなくとも成立します。
つまりは、炊飯器というジャンルでお互いに商品を販売していたと仮定した場合、両者に炊飯器であるという共通点以外にも共通している個所があれば、「類似」であると言えるのです。
つまり「類似」は、共通点を2つ以上持つことです。
「相似」とは?
「相似」は、姿や形が同じですが、ジャンルというくくりで縛られていない点です。
完結に言えば、炊飯器の形をしていますが実はこの商品は炊飯器ではなくパン製造機だとした場合、「相似」になります。
何故なら、ジャンルが異なるうえ、見たことがある製品に似ているだけであるため、同じジャンルのものではないからです。
つまり、「相似」は、仲間意識がなく、ジャンルに縛られていないがとりあえずどこかで見たものに似ている場合、「相似」になります。
「類似」と「相似」の違い
「類似」は、ジャンルというくくりがありその中で似た共通点が2つ以上あれば「類似」になり、「相似」はジャンルにとらわれないが故商品であれば商品が別のジャンルであっても他のジャンルと似ていると成立します。
その為、「類似」と「相似」に違いにを見出すとすれば、ジャンルでひとくくりにまとめたうえで共通点があるか、ジャンルでまとめずどのような物であっても似ていれば良しと考えるという違いです。
まとめ
「類似」は「類似品」という言葉があるようにジャンルを固定したうえで2つ以上の共通点が無ければ類似を名乗ることができません。
何故なら、ジャンルを風邪薬とした場合、同じ風邪薬で発売した商品が「類似」であるという場合、単に風邪薬として発売しているから、「類似」だと言えば頭痛薬も風邪薬だということになり、風邪薬を頭痛薬だと言い張ることもできるため、共通点が2つ以上ない場合言ってしまえば何でも類似だと言い切れます。
無論、たくさんの共通点から「類似」だと言い切る方が「類似」は成立しますので「類似」とは、言ってしまえば、それが似ていると第3者が見るかどうかです。
「相似」においては、姿や形が似ていることであり機能などは全く異なる物であってもよいわけですから、ジャンルにとらわれることなく、似ている物を指します。
例えば、炊飯器のように見えるパン焼き器などはまさに、「相似」と言える品物で一見するとどこにでもある用な炊飯器ですが、中を開けて初めてパン焼き機であることが分かるため、ジャンルにとらわれることなく、別の品であるがどこか似ているという物になり、それらを「相似」と呼びます。
その為、「類似」と「相似」は全くの別物であると言え、「類似」は共通点が多い物を指す、「相似」は、共通点などはどうでもよく、他と似ていればそれでよしとしているとすればよいでしょう。