この記事では、「首都圏」と「関東地方」の違いを分かりやすく説明していきます。
「首都圏」とは?
「首都圏」に含まれる地域は、東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬・山梨です。
これには定義があり、1956年に公布された首都圏整備法によって定められ、これにより首都となる東京を広く、そして、合理的に発展させることが可能になりました。
範囲としては都心から100㎞から120㎞となります。
そのため、同じ県内でも「首都圏」に含まれる市町村と含まれない市町村も存在します。
「首都圏」のニュアンス的には、首都となる東京への通勤・通学圏内といったものとなりますが、実際には場所によって、「首都圏」でも通勤・通学が難しい場所も少なくありません。
当初は東京都心部から50㎞以内を「首都圏」とする予定でしたが、過密を分散するため範囲を広くしたことによって、実際には都心部への通勤・通学ができない地域まで「首都圏」と位置づけされることとなりました。
「首都圏」と聞くと、本当に東京近辺のみを指す言葉だと思われている人も少なくありませんが、実際には以上のように非常に広範囲を指すものとなります。
そのため、「首都圏」の中でも、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県のみ「東京圏」や「東京都市圏」と異なった言い方を行う場合もあります。
「関東地方」とは?
「関東地方」に含まれる地域は、東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬です。
「関東地方」は、日本に8つある地方の1つとなります。
「関東地方」以外には、北海道地方、東北地方、中部地方、近畿地方、中国地方、四国地方、九州地方があります。
これらはすべて、社会科で習うものとなります。
また、同じ「関東地方」でも、「北関東」と「南関東」に分かれ示されることがあります。
「北関東」は、茨城県・群馬県・栃木県。
「南関東」は、東京都・千葉県・神奈川県となり、埼玉県においては、どちらに含まれるか見解によって異なります。
「首都圏」と「関東地方」の違い
「首都圏」と「関東地方」の違いにおいて、含まれる地域の違いは、山梨県が含まれるか、含まれないかの違いのみです。
「首都圏」には、「関東地方」に含まれる地域に加え山梨県が含まれます。
そこで、間違ってはいけないのが、山梨県は「首都圏」でありながらも、「関東地方」ではなく、静岡県や愛知県などの「中部地方」に含まれるという点です。
「関東地方」はあくまでも、一都六県で山梨県は含まれません。
これは、「首都圏」と「関東地方」の区分が定められた時代が異なるために起きた違いとなります。
まとめ
以上が、「首都圏」と「関東地方」の違いです。
明確な違いは、山梨県が含まれるか、含まれないか、というものとなります。
「首都圏」には、山梨県が含まれることになるため、その違いを明確に覚えておくことが、「首都圏」と「関東地方」の違いには必要なこととなります。