この記事では、「香辛料」と「香料」の違いを分かりやすく説明していきます。
「香辛料」とは?
食べもの・飲み物に香りや味わいを加える、種子・茎・葉・根・花・木皮などです。
植物から採取されたものだけをいい、動物由来のものはこの名で呼ばないことが一般的です。
これにあてはまるものには、シナモン、クローブ、コショウ、ターメリック、オレガノ、コリアンダー、フェンネル、カルダモンなどがあります。
葉・茎・花はハーブといわれることもありますが、日本では統一された定義はなく、葉・茎・花なども「香辛料」と呼ばれています。
また、ショウガやシソなど薬味として使用するものも「香辛料」に含まれます。
これらは乾燥した状態で出回っています。
「香辛料」は、食べものをよりおいしくするため、臭みを消すため、食欲を増すため、色をつけるためなどに用いられます。
たとえば、カレーです。
カレーには、さまざまな種類の「香辛料」が使用されています。
ターメリックやパプリカは色をつける、クミンは香りをつける、コショウやカイエンペッパーは辛みをつける役割があります。
「香辛料」の使い方
食べもの・飲み物に香りや味わい、色などを加える、種子・果実・葉・花・根などを指して使用する言葉です。
「香料」とは?
食品、洗剤、化粧品などにかおりをつける材料です。
天然のものと合成のものがあります。
天然のものは植物や一部の動物から採取されます。
香り成分を含む植物は多く、さまざまな植物が利用されています。
たとえば、ラベンダー、オレンジ、ローズなどです。
動物から得られるものには、ジャコウジカから得られるムスク、マッコウクジラから得られるアンバーグリスなどがあります。
合成のものは天然成分から、あるいは物質を化学合成をして作られています。
さまざまな香りをつくり出すことができ、バニラの香り、ラベンダーの香り、せっけんの香りなどがあります。
食品に用いられる場合、より好ましい香りにするため、味をよく感じるためなどの目的があります。
洗剤やオーラルケアグッズの場合は、好ましい香りを付け加えるために用いられています。
「香料」の使い方
食品、洗剤、化粧品などに香りをつける材料を指して使用する言葉です。
「香辛料」と「香料」の違い
どちらの言葉も「香」「料」という漢字を使用していますが「辛」という漢字を含むか、含まないかによって意味が変わってきます。
「香辛料」は食品に香り、風味、色などを加える、種子・葉・根などの植物原料をいいます。
「香料」は食品や化粧品などに香りをつける材料で、天然のものと合成のものがあります。
「香辛料」の例文
・『香辛料をたっぷり加える』
・『複数の香辛料を使ったカレー』
・『香辛料をうまく料理に使う』
「香料」の例文
・『バニラ香料を使ったアイス』
・『この香料は好みだ』
・『香料の香りがきつい』
まとめ
「辛」という漢字の有無によって意味が変わり、「香辛料」と「香料」は別のものを指しています。