この記事では、「馬鹿と煙は高いところへ上る」の意味を分かりやすく説明していきます。
「馬鹿と煙は高いところへ上る」とは?意味
お調子者は危険を顧みず目立つ場所に立ちたがること、愚か者はおだてにのりやすいことのたとえです。
「馬鹿」は無知の意で、社会的な常識に欠けていること、知能が十分でなく劣っていることを指します。
「煙」はものが燃えるときにその物体から上に向かってでてくるものです。
たとえば、薪をすると木の上に白っぽいものがでてきます。
これが煙です。
「高いところ」とは上の方を意味します。
「上る」は、ある基準となるところから高い方に移動することです。
煙は上に移動をします。
それと同じように馬鹿も目立つところ(高いところ)に行こうとします。
「馬鹿と煙は高いところへ上る」の概要
煙はものが燃えるときに発生をします。
ものが燃えるのは、酸素と結合をするからです。
酸素が足りない状態でものを燃やそうとすると、酸素が足りないためにできる物質があります。
その物質が煙という形になって目に見えています。
煙は上にあがっていきます。
燃えているものの周りの温度は高く、冷たい空気よりも軽いため、上に移動をするのです。
現在はあまり見ることがありませんが、煙突から出る煙は、どんどんと上空を目指して進んでいきます。
薪をしたときには、木が重なっているところでは酸素が足りないため煙が出てきて、上に向かっていきます。
このようなことから、煙は上にあがっていきます。
馬鹿も上にのぼるようです。
馬鹿は知能が足りない人をののしる言葉です。
よく考えずに行動してしまうため、危険を顧みずに、目立ちたいために高いところのぼろうとします。
また、おだてにのりやすく、調子にのって行動してしまうことがあります。
おだてられれば、高いところにも上ることでしょう。
実際に高い場所に上るのではなく、気持ちの面で舞い上がっていることもあります。
「馬鹿と煙は高いところへ上る」の言葉の使い方や使われ方
おだてにのりやすいことを指して使用する言葉です。
馬鹿だと思われる人をおだてて、実際に高いところに上るのかはわかりません。
実際の様子を指して使う言葉ではなく、たとえです。
「馬鹿と煙は高いところへ上る」の類語や言いかえ
「馬鹿と煙は高いところが好き」という言葉があります。
煙は好きで高いところに上っているのではありませんが、人間の場合は高いところが好きなら、高いところに上ろうとすることでしょう。
しかし、高いところに上ったら危険です。
そうであるにもかかわらず、馬鹿は危険であることを考えずに高いところに上ろうとします。
そういったことから、馬鹿は危険を顧みずに高いところに上ろとする、おだてにのりやすいといったことを指します。
まとめ
煙は上に行きますが、馬鹿は本当に高いところに上るのかわかりません。
この言葉は、馬鹿はおだてにのりやすいことや、高いところに上りたがることをたとえています。