レストランや飲み屋などで気に入ったお店を見つけると、何度でも行きたくなってしまいます。
さらに、そのお店の雰囲気や調度品、店員の方々の接客が気持ちいいと、入り浸ってしまうことも少なくありません。
そのような状態になると「馴染み」とか「常連」と呼ばれることもあります。
それでは、この言葉はどのような意味なのでしょうか。
2つの言葉の違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「馴染み」と「常連」の違いを分かりやすく説明していきます。
「馴染み」とは?
「馴染み」とは、「よく知っていること」です。
対象となるのは、お店だけではなく、人や物、概念である場合もありえます。
「馴」が「慣れる」ことで、「染み」が「染み付いている」という意味なので、「慣れて親しんでいる」状態を表すとも言えます。
英語では「familiar」が近い意味の単語でしょう。
「常連」とは?
「常連」とは、「常に」「連なっている」という漢字の組み合わせなので、「いつもいる人」という意味になります。
いるところとしては、レストランや飲み屋、洋服屋などであることが多いのですが、最近はネット上のコミュニティやSNS上の特定の場所である場合もあります。
英語では、「regular customer」が最も近い表現でしょう。
「馴染み」と「常連」の違い
「馴染み」と「常連」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、レストランや飲み屋、洋服屋などに「頻繁に通っているお客」を表すという意味で使用する場合にはは同じような意味であり、入れ替えての意味が通じることもありますが、細かいニュアンスの違いはあります。
最も大きな違いとしては、「馴染み」が使う相手を限定しない言葉であるのに対して、「常連」はお客に対してしか使用されないということです。
つまり、「馴染みのお店」、「馴染みの客」、「お馴染みのフレーズ」、「幼馴染」のように「相手をよく知っている」という意味が強いのが「馴染み」であり、ほとんどが「よく知っているお客様」という意味でしか使われないのが「常連」であると言っても良いでしょう。
「馴染み」の例文
「馴染み」の例文は以下のようになります。
・『馴染みのお店が増えたのでランチが楽しくなりました』
・『あの人とは昔馴染みなので、お互いに気を遣わずに付き合いができています』
「常連」の例文
「常連」の例文は以下のようになります。
・『この店には常連の人たちしか知らない裏メニューがあります』
・『常連になるためには少なくとも週一回は通う必要があります』
まとめ
この記事では、「馴染み」と「常連」の違いを、解説してきました。
「馴染み」や「常連」と呼ばれるのは客にとっては嬉しいことではありますが、そうでない、所謂「一見さん」にとっては、店員と「常連」の方々の馴れ合いが、自分が阻害されていると感じられて面白くないこともあり得ます。
「馴染み」の人たちにも「一見さん」だったことがあることを忘れず、いつも新しい発見ができるように心を広く持っておくことも重要です。