この記事では、「高価」と「高額」の違いを分かりやすく説明していきます。
「高価」とは?
値段が高いこと、価値が高いことです。
値段は、商品を売り買いするときに金銭のあたいをいいます。
たとえば、スカートが5000円、キャベツが100円などの5000円、100円が値段です。
価値は、物事がどれくらい役に立つかの度合いをいいます。
たとえば、ある本には人生に役に立つことが書かれていたとします。
この本を読んでおくと役に立ちます。
この本は「読む価値がある」といえるでしょう。
「高価」はたんに値段が高いことだけでなく、価値もあることを指しています。
天然のダイヤモンドを使用したアクセサリーは値段が高いです。
ダイヤモンドの大きさや土台に使用している素材によって値段は異なりますが、1万円以上するのは珍しくありません。
日本円にして約28億円で落札されたダイヤモンドもあります。
ダイヤモンドは値段が高いだけでなく、持っているだけでステータスを感じられる、身につけることで自分を美しく見せてくれるなど価値のあるものです。
値段が高く、価値もあるので、ダイヤモンドは「高価」だといえるでしょう。
「高価」の使い方
値段が高く、価値が高いことを指して使用する言葉です。
値段も価値も両方高い場合をいいます。
「高額」とは?
金額が大きいことです。
金額は数値で表すことができる金銭の量です。
品物を売り買いするときの金銭の量だけでなく、宝くじの当せん金額、ゴルフなどの大会での賞金、競馬やボートレースなどで当たったときの金額などもいいます。
その値が大きいことを「高額」といいます。
金額が大きいとは具体的に数字で表すとどれくらいなのか、はっきりした定義はありません。
この場合、一般的なことと比べて値が大きい場合をいいます。
普段は5000円くらいの服を購入していたとします。
この人からすると、1着5万円の服は「高額」に感じることでしょう。
普段購入しているものと比べて、5000円と5万円では10倍の違いがあります。
5万円の方が金額が大きいです。
「高額」の使い方
金額が大きいという意味で使用をします。
商品の売買のときの金額のことだけでなく、宝くじの当選金額や大会の優勝賞金などのこともいいます。
「高価」と「高額」の違い
どちらの言葉にも金銭が高いという意味がありますが、やや意味合いが異なります。
前者は価格と価値が高いことを意味しています。
価格については、商品の売買をするときにつけられる金銭の値を指します。
後者は金額が大きいことです。
価値については問いません。
「高価」の例文
・『高価な品物をいただいた』
・『高価な壺』
・『城には高価な品物が飾られていた』
・『高価なアクセサリー』
「高額」の例文
・『高額な買い物』
・『オプションをつけると高額になる』
・『高額な取引』
・『高額な住宅』
まとめ
どちらの言葉にも金銭の意味がありますが、同じことではありません。