「鼻にかける」とは?
「あいつは学歴を鼻にかけて…」などのフレーズを飲み屋さんなどで聞いた事があるかもしれません。
「鼻にかける」は「はなにかける」と読む、相手をネガティブな意味で評価する時に良く使うフレーズです。
みなさんも誰かに対して「鼻にかける」嫌な人だと思った事があるかもしれません。
一方で、「鼻にかける」という言葉を、今初めて目にしたという人もいるでしょう。
そこで「鼻にかける」の意味や使い方を紹介します。
意味を知ったところで、身近に「鼻にかける」人の存在に気が付くかもしれません。
「鼻にかける」の意味
「鼻にかける」には、どのような意味があるでしょうか。
そもそも「鼻にかける」は、アヘン戦争後の中国に由来があります。
アヘン戦争で大敗した中国は、中国にやってきた西洋人が大きな態度を取る事に対して、強いストレスを感じます。
そして西洋の人はアジア人に比べ「鼻が高い」そこから、「鼻が高い」は「高慢」というイメージが生まれました。
そのため「鼻にかける」という言葉には、「高慢」「自慢する」「得意がる」という意味があります。
「鼻にかける」という言葉に「自慢する」という意味がある事を知っていた人も、意外な語源に驚かれたかもしれません。
「鼻にかける」の言葉の使い方
「鼻にかける」には「高慢」「自慢する」などの意味があります。
そこで、誰かが高慢な態度を取った時や、自慢した時に「鼻にかける」という言葉を使ってみましょう。
何か自慢の種があって調子に乗った態度を取る人がいたら、その自慢の種とセットで文章にしてみましょう。
例えば学歴が自慢で得意がる人がいたら、「学歴を鼻にかける人」という文章にする事ができます。
また調子に乗るつもりではないのに、得意がってしまった時、「鼻にかけて、恥ずかしい」などと、自分の行動を反省する時に使う事もできます。
「鼻にかける」を使った例文
「鼻にかける」を使った例文を紹介します。
様々な場面における「鼻にかける」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えて行きましょう。
「鼻にかける」の例文1
「A君はコネがある事を『鼻にかけて』、社内で偉そうにしている」
この例文のA君は、経営陣や役員クラスの誰かにコネがあり、それを種にして得意げな態度を取っているようです。
本来、コネで入社する事を隠したり恥ずかしがったりするのが普通ですが、A君はなかなか空気を読まない人の様です。
このような人は、周囲の人に嫌われてしまいますが、コネのせいで誰からも嫌われている態度を取られないため、気付く事がありません。
いつかコネの効力が消えた時などに、一気にスポイルされてしまうでしょう。
「鼻にかける」の例文2
「誰よりも綺麗なのに、それを『鼻にかけない』Bさんは理想の女性だ」
この例文に登場するBさんのように、自分の美しさに気付いていない人や、「鼻にかけず」自然な振る舞いができる人がいます。
このような女性は、男性なら誰でも好きになってしまう人でしょう。
気取りが無いため同性からの支持も集めそうですので、職場や学校のリーダーになれる人材と言えそうです。
「鼻にかける」の例文3
「ちょっと仕事で成功しただけなのに、『鼻にかけた』態度を取り恥ずかしい」
この例文のように、ちょっと仕事で成功した時などに、浮かれた態度を取ってしまう事があります。
普段なら言わないような毒舌を吐いてしまったりワガママを言ってしまったりして、周囲をイラつかせてしまうかもしれません。
仕事で成功したり、立場が上になるような嬉しい出来事が起こった時ほど、周囲に感謝をして頭を低くする必要があります。
すぐに「鼻にかける」タイプの人は、自分の振る舞いを見直すべきではないでしょうか。