この記事では、「齟齬」と「矛盾」の違いを分かりやすく説明していきます。
「齟齬」とは?
「齟齬」とは「そご」と読みます。
意味は物事が食い違い、思った通りに進まないことで、またその食い違いのことでもあります。
簡単に覚えるならば「齟齬」とは「食い違い」とするとわかりやすいでしょう。
本来ならば一致するはずのことが、一致せず、考えている通りにならない時にこの言葉を使います。
「ここにきて、両者の言い分が齟齬するとはどういうことだ」「内容に齟齬をきたすので、これじゃ困る」「そもそも、この計画には齟齬がある」などと、使います。
「矛盾」とは?
「矛盾」とは「むじゅん」と読みます。
この言葉は昔、楚の国に「盾」と「矛」を売る人がいて、「この矛はどんな盾も貫く、この盾はどんな矛も通すことはできない」と言っていたところ「その矛で、その盾を突いてみたらどうなる」と言われ困ったというところからできた言葉です。
つまり「つじつまが合わない」「物事の道理が一貫していない」という意味になります。
「貴方の話には随分と矛盾がある」「相手の矛盾をすかさず、つく」などと、使います。
「齟齬」と「矛盾」の違い!
「齟齬」と「矛盾」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらの言葉も似たような印象を受けますが、意味が違いますので混同しないようにしてください。
「齟齬」とは本来一致するものが一致しない、食い違いという意味になります。
「愛情に齟齬をきたす」「報道に齟齬がある」「言い分が齟齬する」などと使います。
「一致しない」「食い違い」といった言葉を当てはめますと、意味合いがわかりやすくなります。
一方の「矛盾」ですが、これは前後が合わない、物事の道理として一貫していないという意味になります。
簡単に覚えるならば「つじつまが合わない」とするといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「齟齬」と「矛盾」二つの言葉の意味と違いを説明しました。
「齟齬は食い違い」「矛盾はつじつまが合わない」と頭に入れておき、混同しないように正しく使い分けていきましょう。