この記事では、「ドメスティック」の意味を分かりやすく説明していきます。
「ドメスティック 」とは?意味
「ドメスティック 」とは、家庭的なさまをや、自国・国内のと言う意味のカタカナ語です。
英語の「domestic」がそのまま、カタカナ語として定着したものです。
「ドメスティック 」の概要
この「ドメスティック 」という言葉は、大正時代や昭和の初期に、にすでに外来語として辞書に記載されていました。
しかし、それほど外来語として定着してはいませんでした。
多くの人が、この「ドメスティック 」をしばしば目にしたり、耳にする様になった契機は、「元恋人や元配偶者の暴力=ドメスティック・バイオレンス」が社会問題化し、テレビや新聞が取り上げるようになった事でしょう。
「ドメスティック・バイオレンス」は余りにも大きな社会問題として頻繁に取り上げられ、2001年には通称「ドメスティックバイオレンス防止法」が制定されたり、また略語として「DV」という言葉まで広く普及するようになりました。
この外来語が定着する契機となった「ドメスティック・バイオレンス」がネガティブな事柄であった事から、「ドメスティック 」にネガティブな意味が含まれている様に、勘違いされている事が少なくないといえます。
しかし「ドメスティック 」には、そうしたネガティブな意味合いは一切含まれていないので、間違わないようにしたいものです。
「ドメスティック 」という外来語は、上記の社会問題化した「ドメスティック・バイオレンス」以外では、ファッション業界で「ドメスティック・ブランド」という言葉として使われていますし、航空業界では「国内線」を意味する表現として「ドメスティック」がしばしば使われてます。
航空路線で国内線を正しく表現するなら「ドメスティック・ライン」とすべきですが、日本語でしばしば生じる省略した使い方が定着しているのです。
「ドメスティック 」の言葉の使い方や使われ方
「ドメスティック 」の使われ方としては、『先日アメリカ出張した際に、ニューヨークまでの直行便が取れずに、ロスでドメスティックに乗り換えたため、時間がいつも以上に掛かった。』や『あの有名な世界的ファンションブランドも、創業後100年近く、単なるローカル・ブランドだったとは驚きです。』の様に使います。
「ドメスティック 」の類語や言いかえ
「ドメスティック 」の言い換えとしては、日本語訳である「家庭内の」や「国内の」を用いると良いでしょう。
しかし、「ドメスティック・バイオレンス」を「家庭内暴力」と言い換えると、子供が家庭内で暴れて、両親に危害を加える事と言った少し違った意味になるので、注意が必要です。
この言葉の言い換えとしては、「配偶者間暴力」や「元カレの暴力」の様に、表現するのが良いでしょう。
まとめ
「ドメスティック 」とは、家庭的なさまをや、自国・国内のと言う意味のカタカナ語です。
英語の「domestic」がそのまま、カタカナ語として定着したものです。
「ドメスティック 」は「ドメスティック・バイオレンス」により広く定着したため、「ドメスティック 」にネガティブな意味が含まれていると勘違いされている方が少なくありません。
しかし「ドメスティック 」には、そうしたネガティブな意味は一切ありません。