取引手段の「現金」と「小口現金」の違いとは?分かりやすく解釈

取引手段の「現金」と「小口現金」の違いとは?違い

この記事では、「現金」「小口現金」の違いを分かりやすく説明していきます。

「現金」とは?

「現金」は、法人の会社では、まとまったお金で銀行に預けたり引き出したりするお金のことを意味します。

なお、どの様な口座に入っているかはどうでもよく、とりあえず会社側が持っているすべての銀行でお金を出したり引き出せるというだけの純粋な金額の実を「現金」と呼びます。


「小口現金」とは?

「小口現金」は、まとまったお金ではなく、少額なお金を支払う際に使用する現金で交通費などの支給に使用される厳禁だと考えると分かりやすいです。

なお、事細かく毎日記帳していくのが「小口現金」になりますので、言ってしまえば、毎日小銭を数えて現金の残高と一致するかを確認するための仕組みです。

この時、会社のお金をやり取りする口座の現金と、「小口現金」の差し引きが合わない場合、誰かが嘘の申請で飲食費や交通費をだまし取っていることが分かりますので、言ってしまえば、「小口現金」は社員の中にうそをつく者がいるかを発見する役割もあります。


「現金」と「小口現金」の違い

「現金」「小口現金」の違いはまとまったお金で会社の資金に当たるか、日常で消費される経費として使用されるものであるかです。

現金は会社の資金、小口現金は会社が差し引きする経費と考えるとよいでしょう。

「現金」の例文

・『現金を別の口座に移す』
この例は、会社の資金を別の口座に移したという例です。

なお、別の口座に移しても、現金としてカウントされますので企業間での取引におけるお金や従業員のお給料の資金が別の口座に移っただけになります。

「小口現金」の例文

・『小口現金を廃止する』
この例は、細かなお金のやり取りを記載する、「小口現金」を辞めるという意味です。

何故辞めるかですが、横領という問題が起きやすいのがこの、「小口現金」で経理が4人いた場合、一人が横領して小口現金をだまし取れば、差し引きした金額が合わなくなり、その合わない金額を残りの3人が強制的に帳尻を合わせるため不正が起きるため「小口現金」を辞めるという例になります。

まとめ

「現金」についてはあまり言うことはありませんが、「小口現金」はいわば中小企業が取り入れている仕組みで要は、細かな出費を管理することと細かい金額で不正が起きた場合問題を定義して解決することができるという仕組みです。

ただ、実際には、「小口現金」は帳簿を管理する側が不正をしてしまえばどうとでも悪い方向にもっていくことが可能で帳簿を管理する人物が増えれば増えるほど会社の経費を第3者が搾取するという結果になります。

その為、近年では、法人の他個人事業主においても廃止した方が良いのではないかという声も上がり始めており、むしろ経費という物の在り方を見直すべきだという声も上がり始めています。

なお、現金については、誤魔化しをした場合、会社の資金そのものに手を出したということになりますので、ここでのお話としては論外とさせていただきたいです。

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