この記事では、株主総会で「議長」と「司会」の違いを分かりやすく説明していきます。
「議長」とは?
株主総会の「議長(ぎちょう)」とは、「株主総会の重要な議事・議題・テーマを整理して説明しながら、総会の秩序を維持する役割やその役割を担う人」を意味しています。
「議長」には「株式会社の社長・役員」就くことが多く、司会の案内・導入が終わった後には「議長」が議事・議題を進行していきます。
また「議長」は株主総会の秩序を維持するため、大声を上げたり暴れたりして秩序を乱す人を強制的に退場させる権限を持っています。
「司会」とは?
株主総会の「司会(しかい)」とは、「株主総会に関する資料を準備・配布したり議場への案内・誘導をしたりする雑務・進行を担う役割」のことを意味しています。
「司会」は、「株主総会の重要な議事・議題には直接関わらずに、総会をタイムスケジュールに従って進める役割」を果たします。
また「司会」には「議長」のように株主総会の秩序を維持する役目はないので、秩序を乱す人を退場させる権限などは持っていません。
「議長」と「司会」の違い!
株主総会の「議長」と「司会」の大きな違いは、「議長」は「株主総会の重要な議題・審議・テーマを整理しながら進行する役割」で、「司会」のほうは「株主総会の重要議題とは関わらず、タイムスケジュールに合わせた進行・雑務をする役割」であるという違いにあります。
「議長」には「株式会社の社長・役員」が就くことが多いですが、「司会」のほうは「社長や役員ではない総務部などの社員」が務めることが多くなっています。
また「議長」は「株主総会の秩序維持のために、秩序を乱す参加者を退場させる権限」を持っていますが、「司会」にはそういった権限はありません。
まとめ
株主総会の「議長」と「司会」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「議長」とは「株主総会の重要な議題を整理しながら総会の秩序を維持する役割(退場させる権限のある役割)で、代表取締役社長がその役割に就くことが多い」を意味していて、「司会」は「株主総会に関係する資料配布・議場案内などの雑務を行いながら、予定に合わせて総会を進めていく役割で、役員ではない総務社員などが就くことが多い」を意味している違いがあります。
株主総会の「議長」と「司会」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。