この記事では、競馬の「インブリード」と「アウトブリード」の違いを分かりやすく説明していきます。
「インブリード」とは?
「インブリード」とは、「競馬で走るサラブレッドの血統・交配における近親交配、クロスと呼ばれる近親交配」を意味しています。
「インブリード」というのは「共通祖先の馬を持つ牡馬と牝馬をかけ合わせて仔をつくること」で、「共通祖先が持つ優れた遺伝的特徴が発現しやすい傾向」があります。
例えば、1995年の欧州三冠馬で「奇跡の馬」と呼ばれたラムタラは、「Northern Dancer 31. 25%(2×4)」という極端なインブリードの血統を持っていました。
一方で「インブリード」は、「免疫低下・骨折など体質が弱くなりやすいリスク」も併せ持っています。
「アウトブリード」とは?
「アウトブリード」とは、「4~5世代前までさかのぼっても、共通の祖先を持たない血統が遠い牡馬と牝馬をかけ合わせて仔馬をつくることやその血統」を意味している競馬用語です。
「アウトブリード」は「突出した共通祖先がいないので、共通祖先の優れた遺伝的特性の恩恵はない」のですが、「近親交配の弱点である体質の弱さがでにくい」というメリットもあります。
名馬産出の確率は落ちますが、「アウトブリード」の血統でもナリタブライアンやディープインパクトといった素晴らしい名馬が生まれています。
競馬の「インブリード」と「アウトブリード」の違い!
「インブリード」と「アウトブリード」の違いを、分かりやすく解説します。
「インブリード」と「アウトブリード」はどちらも「競馬で走るサラブレッドの血統の配合に関する用語」ですが、「インブリード」というのは「競馬の交配における近親交配・共通の祖先(主に種牡馬)を持つ牡馬と牝馬をかけ合わせて仔馬をつくること」を意味しています。
「インブリード」に対して「アウトブリード」のほうは、「4~5世代前までさかのぼっても共通の祖先を持たない牡馬と牝馬をかけ合わせて仔馬をつくること」を意味している違いがあります。
また「インブリード」は「共通祖先の優れた遺伝的特徴が出やすいが、体質が弱くなりやすい特徴」を持っていて、「アウトブリード」は「インブリードより優れた馬は出にくいが、体質が強くなりやすい特徴」がある違いも指摘できます。
まとめ
競馬の「インブリード」と「アウトブリード」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「インブリード」とは「サラブレッドの血統・交配における近親交配(共通祖先の馬を持つ牡馬と牝馬で仔をつくること)」を意味していて、「アウトブリード」は「4世代前あるいは5世代前までにインブリード(近親交配)が入っていない血統の配合」を意味している違いがあります。
「インブリード」と「アウトブリード」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。