この記事では、調味料の「ひとつまみ」と「少々」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ひとつまみ」とは?
指先でつまむほどのわずかな量です。
料理を作るときでは、親指・人差し指・中指の3本の指でつまんだくらいの量をいいます。
小さじにすると、5分の1から4分の1程度です。
つまむとは、指の先ではさむことです。
指の関節は、親指は2つ、その他の指は3つあります。
「ひとつまみ」は第1関節よりも先の指の部分ではさむことを意味しています。
第1関節まで使って調味料をつまんでしまうと、使用量が多くなりすぎてしまうことがあります。
人によって指の大きさが違うので、親指・人差し指・中指でつまんだ量は、人によって違います。
しかし、その違いは微々たるものです。
そのため、厳密に量をはからなければならないものでない限り、少しの違いはそれほど気にする必要はありません。
調味料をつまむときには、手の水けをよく拭き取っておく必要があります。
指先が濡れていると、調味料が濡れて手にくっついてしまいます。
「ひとつまみ」の使い方
料理のレシピに登場する言葉です。
塩の分量を示すときに使用されます。
醤油や酢など液体は指でつまむことができません。
砂糖を指でつまんだくらいの量使っても、味に大きな変化はありません。
塩は指でつまむことができ、わずかな量を使用するだけでも料理の味に変化がでます。
そのため、塩について使われることが多い言葉です。
「少々」とは?
わずかな分量です。
料理を作るときには、親指と人差し指の先でつかんだくらいの量をいいます。
小さじにすると8分の1程度です。
指の先でつまんだ量であり、指の第1関節くらいまでを使用してつかんだ量ではありません。
この言葉は、ほんとうにわずかな量を意味しています。
人によって指の大きさは違うため、指先を使ってつまんだ量に違いがありますが、わずかな違いしかないので、あまり気にする必要はありません。
「少々」の使い方
料理のレシピに登場する言葉です。
塩の分量を示すときに使用されます。
親指と人差し指でつまんだ量は、本当にわずかにしかなりませんが、塩はわずかな量を加えるだけでも料理の味に変化が出ます。
そのため、調味料の中でも塩について使われることが多い言葉です。
「ひとつまみ」と「少々」の違い
分量に違いがあります。
前者の言葉は、親指・人差し指・中指の先でつまんだ量をいいます。
後者の言葉は、親指と人差し指の先でつまんだ量をいいます。
「ひとつまみ」の例文
・『料理にひとつまみ以上を加えてしまった』
・『ひとつまみの塩を入れ忘れた』
・『ひとつまみ加えるだけでおいしくなる』
「少々」の例文
・『少々だからと加える量が少なすぎた』
・『塩少々を砂糖と間違えてしまった』
・『たくさん使った方がおいしいだろうと少々以上の量を加えてみた』
まとめ
どちらも調味料の分量を表すときに使用される言葉です。
わずかな量を示しているのですが、同じ量のことではありません。
量が少ないのは「少々」の方です。